エンジニアをやっていて、実際に適応障害になったことがある人の話を聞きたい!
実際に適応障害を経験しているエンジニアである僕がお話します!
☑本記事の内容
・適応障害になる直前はどんな仕事をしていたのか?
・適応障害になる直前の状態
・適応障害から復帰後のキャリア
・仕事で精神的にやられている人へ
☑本記事の信頼性
・SIer時代に極度のプレッシャーにより適応障害で2カ月程休職した経験有り
実際に適応障害で休職したことがある僕の経験ベースで話ができればと思います。
適応障害になった時の仕事については、本記事に書いております。
本記事を読むメリット
・適応障害になるとどうなるかがわかる
・適応障害から復活した後のキャリアについてわかる
気になる方は、最後まで御覧頂ければと思います。
では、本題に入っていきたいと思います。
適応障害になる直前はどんな仕事をしていたのか?
適応障害になる直前は、SIerで以下の仕事をしておりました。
適応障害になる前にやっていた仕事
・クラウド移行支援プロジェクト
→AWS環境の設計構築
・ExchangeOnlineへの移行方針策定プロジェクト
→メール基盤をオンプレミス→クラウドへ移行するための要件定義
上記のプロジェクト2つを0.5人月で掛け持ちでやっておりました。
また、どちらもポジションはリーダーになります。
私が当時やっていた業務の詳細を知りたい方は、以下の記事を御覧下さい。
クラウド移行支援プロジェクトの状況についても以下の記事にまとめているので、気になれば御覧下さい。
当時は、リーダー経験がほぼない状態からいきなり2つの案件のリーダーを掛け持ちで担当することになりました。
1つの案件ならまだ良いですが、いきなり2つの案件を掛け持ちで任されたのでプレッシャーが半端ない状態でした。
また、AWSもExchangeOnlineも今まで経験がない技術だったため、キャッチアップしながらリーダー業務を行う必要がありました。
残業も1カ月で約80時間のペースでした。
このように、余裕が無くプレッシャーが大きい状態で働いておりました。
「楽しい」という感覚がほぼなくて、ただ「きつい」と思いながら働いておりました。
適応障害と診断される直前の状態
適応障害と診断される直前の状態としては、以下のようになります。
・軽い頭痛が続く
・集中力・注意力が欠けた状態
では、掘り下げていきたいと思います。
仕事の日に朝起きれなくなる
これが一番辛かったことになります。
仕事の日になると、身体が鉛のように重く起きるのが辛かったです。
なぜなら、以下のようなことを当時は思っていたからです。
- 仕事で失敗したらどうしよう、、
- ミスをして怒られたらどうしよう、、
- 顧客定例の資料準備やタスク管理等、色々やらなければいけないが終わるかな、、
上記のようにいろいろと考えており、当時は「仕事=悪夢」と感じておりました。
夜は眠ることができたのですが、仕事の日の朝は絶望感を常に感じておりました。
「逃げたい!」と思っていても逃げれない絶望感がありました。
実際に立場上、詰められることが多く精神的に辛かったです。
そのため、ギリギリ迄寝てから仕事に入ることが多かったです。
朝起きられなくなる等の症状が出ていれば、「甘い」の一言では済まされないと僕は思います。
心と身体に限界がきている状態なので対策を打った方がいいです。
軽い頭痛が続く
当時、仕事のストレスの影響で軽い頭痛も続いておりました。
「頭が痛くて動けない」という感じではなく、軽く頭にズーっと来るような頭痛です。
当時、リモートワークで働くことがほとんどだったので出社する機会は少なかったです。
しかし、リモートワークでPCの電源を立ち上げる時に頭痛がひどくなった感じがありました。
そのため、PCを立ち上げて仕事に入る迄がやっとでした。
また、土日休みだったので金曜日は比較的頭痛が和らいでおりました。
しかし、日曜日の夕方には頭痛が復活し、憂鬱な状態になっていました。
毎週、この繰り返しでした。
今思えば、休職後1~2週間すると頭痛が和らいだので完全に仕事が原因だったのだろうと思います。
「朝起きられない」と同様、軽い頭痛が続くことも辛かったです。
集中力・注意力が欠けた状態
当時、仕事をしている時に集中力・注意力が欠けた状態でした。
具体的には、以下のような状態です。
- 仕事に集中ができない
- 人の話していることが頭に入ってこない
- 仕事でちょっとしたミスをしてしまう
顧客定例や内部定例で話していることが全く頭に入ってこない状態でした。
そもそも慣れないリーダー業務で内部定例で詰められることが多かったため、より話していることが頭に入ってこなくなるような状態でした。
仕事中に意図しない抜けや漏れも出てきたため、もうだめだと思い休職を選択しました。
「人が話していることが頭に入ってこない」時点でもう末期だったのだろうと今では思います。
ただでさえ慣れないリーダー業務を掛け持ちでやっていたため、そりゃそうなるよと今では思います。
SIerの案件掛け持ち(リーダーポジション)はトラウマです。
適応障害での休職から復帰後のキャリア
適応障害での休職から復帰後のキャリアとしては、以下になります。
・別のプロジェクトに参画
・約半年勤務した後に転職
では、掘り下げていきたいと思います。
別の案件に参画
休職前に参画していた案件とは別の案件に参画させてもらいました。
復帰前に上司や人事に何回も以下の希望を出しておりました。
- 案件掛け持ちは絶対NG
- リーダーもNG
- 前の案件に戻ることもNG
扱う技術に関しては、「AWSやLinuxを触れればOK」という形で「できたらそうしてほしい」という感じで希望を出しておりました。
そのため、「技術」よりも「働き方や人間関係」を重視しておりました。
結果的に「Microsoft365」の案件ではありましたが人間関係に恵まれました。
仕事もしっかりとこなすことができました。
案件掛け持ちだけは絶対にNGということは、特に根気強く話をしました。
約半年間勤務した後に転職
休職から復職後に約半年間勤務し、その後に自社開発企業に転職をしました。
休職→退職とはせず休職→復職とした理由は、以下になります。
- 復職時に目指したいキャリアが漠然としていたため
- 別の案件に異動することができるということもあり、働きながら様子見をすることができるため
元々、「自社開発に転職したい」という気持ちはありましたが、漠然としている状態でした。
そのため、復帰して様子見をする選択が一番だろうと思い、そちらを選択しました。
復職後、約半年間働いた後に自社開発企業に転職をした理由は、以下になります。
- 自分のやりたい技術と会社が力を入れている技術がマッチしなかったため
- 働き方を変えたかったため
- 元々、自社開発企業で働きたいと思っていたため
当時の転職理由に関しては長くなるので、また別の機会に記事にしようと思います。
このように、復職して約半年間様子見をしてから自社開発企業に転職するというキャリアになります。
復職時はやっていけるか不安でしたが、別の案件に参画することになったので気持ちは楽でした。
仕事で精神的にやられている人へ
仕事で精神的にやられている人に向けてのメッセージは以下になります。
- 休職=人生終わり ではない
- 世の中に仕事は山ほどある
「休職=人生終わり ではない」に関しては、まさにその通りで僕自身が人生終わってないです。
会社員の方であれば、「傷病手当金」を貰いながら立て直しを図ることができます。
(退職後も条件に合致していれば貰えるようです。)
詳しくは、以下のページをご覧下さい。
「世の中に仕事は山ほどある」は、まさにその通りで現在の勤務先以外にも会社は山ほどあります。
また、無理に正社員に拘らなくても仕事はいくらでもあるので何とかなります。
経験を積んできたエンジニアの方であれば、フリーランスの転向や派遣社員になるという手段もあります。
失業保険もあるので、日本は最悪のことがあっても何とかなるようになっています。
このように日本は意外と恵まれている部分があるので、精神的にきついと思っている方は「休職する」という選択肢を考えてみるのは如何でしょうか?
精神的に辛いときは視野が狭くなっているので、休職して心と身体を休めてからじっくり考える方がいいです。
さいごに : 適応障害になっても人生は終わらない!
今回は、僕が適応障害になった時の話を記事にしました。
今振り返っても、あの時はかなりきつかったなと感じております。
「案件掛け持ちで役割はどちらもリーダー」というのは、正直もう勘弁してほしいなと今でも思います。
記事でも書いておりますが、「ここで辞めたら後が無い」と思っている方は休職することも視野に入れましょう。
日本では、傷病手当金や失業手当を貰える等、最悪なんとかなるようになっています。
我慢しすぎて精神が壊れたら本末転倒なので、「どうしても無理」と思ったら迷わず休職しましょう!
今回は、以上です!
他の記事
SNS
- Twiiter
- YouTube