今、運用監視オペレーターとして働いています。
マニュアル通りの作業ばかりなのですが、早めに脱出するべきでしょうか?
今回は、こんな疑問に答えていきたいと思います。
☑本記事の内容
・運用監視から早めに脱出するべき理由3つ
・運用監視から脱出するためにやるべきこと4つ
・運用監視に「石の上にも三年」は当てはまるのか?(結論:1~2年でOK)
・実際に設計構築へキャリアアップした感想
☑本記事の信頼性
・運用監視保守経験6年以上
・2つの現場で運用監視保守を経験
運用監視保守の現場を今までに2つも経験しております。
ポイント
・POSシステムの運用監視業務
・映像配信システムの運用監視保守業務
2つも運用の現場を経験しましたが、正直長すぎたなあ~と後悔しております。
僕の経歴については、こちらのnoteをご覧頂ければと思います。
本記事のターゲットは、下記のような人を想定しております。
・現在、監視オペレーターで将来の方向性に悩んでいる人
・監視オペレーターからなぜ脱出するべきなのか気になる人
・IT業界未経験でインフラエンジニアに興味がある人
おそらく、本記事を読んでいる人は監視オペレーターでのルーティンワークに疑問を持っている人だと思います。
僕も元監視オペレーターなのであなたの気持ちがよくわかります。
今回は、そんなあなたのために、監視オペレーターから早めに脱出すべき理由について紹介していきたいと思います。
では、本題に入っていきたいと思います。
運用監視から早めに脱出するべき理由3つ
・技術力が身につかない
・体調を崩しやすい
・他の職場で通用しづらい
技術力が身につかない
「技術力が身につかない」ということが一番の理由になります。
仕事内容の具体例
・アラート対応
・定常作業
・サービス確認作業
など
仕事内容が基本的にマニュアル通りになります。
マニュアル通りのため、技術について考える機会が少ないです。
詳しくは、過去の記事にて詳しく解説しています。
運用の現場を2つ経験していますが、マニュアル通りの作業が多かったですねえ。
体調を崩しやすい
運用監視は基本的に日勤と夜勤の繰り返しになります。
勤務先に寄りますが、2交代もあれば3交代もあります。
過去の現場の勤務時間(2交代)
①09:00-17:30(7時間半)
②17:15-09:30(約16時間)
「日勤だけ」「夜勤だけ」ではなく、交互に日勤と夜勤を繰り返す形になります。
夜勤が「16時間」もあるので、正直長く続けられないですよね。。。
運用監視の勤務体系については、過去の記事にて解説しています。
日勤は余裕でしたが、夜勤の明け方の朝4~5時あたりが眠すぎてしんどかったです。
他の職場で通用しづらい
運用監視の経験や知識は、他の職場で通用しづらいです。
なぜなら、
- マニュアル通りのルーティンワーク
- 技術的な対応は、SEにエスカレーションする形
だからです。
過去の僕の経験ですが、WindowsServerでアラートが検知した場合はこのような対応でした。
アラート対応の流れ
①アラート内容を確認
②マニュアルに従って、サーバーの再起動
③復旧した場合はメール報告/復旧しない場合は、SEへエスカレーション
正直、誰でもできますよね?
(やることはWindows10のPC再起動と同じです。)
実際、このような感じでマニュアル通りの仕事内容でした。
構築に必要なTCP/IPの知識やIPアドレスに関する知識は、正直言って、身につく環境ではなかったです。
運用監視から脱出するためにやるべきこと4つ
・資格取得
・定期的にブログやQiitaに記事を投稿する
・Twitterのフォロワーを増やす
・営業に働きかける(ダメなら転職活動)
資格取得
一番手っ取り早いのが資格取得です。
以前、資格取得についてこのようなツイートをしておりますが、おすすめの手段です。
監視オペレーターをやっている人に向けた話になります。
下記のような資格を取得済みであれば、異動(もしくは転職活動)のためにアピールする材料を十分作れていると感じます。
☑CCNA
☑LPIC(LinuC)
☑MCP
☑AWS資格実務経験 > 資格
のため、実務経験を積むことを優先しましょう!
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) May 23, 2020
なぜなら、スキルの証明と自己学習ができる人であると判断されるからです。
おすすめ資格
- CCNA
- LPIC level 1
- MCP
- AWS系資格
※こちらの資格はあくまでもインフラエンジニア向けの資格になります。
特に、「CCNA」の取得はおすすめです。
「CCNA」で学んだ知識が一番実務に活きていると感じています。
例えば、「IPアドレスの知識」や「スイッチの確認コマンド」等です。
資格取得は設計構築にキャリアアップしたい方には一番おすすめできる手段です
定期的にブログやQiitaに記事を投稿する
定期的に技術情報をブログやnote、Qiita等なんでもいいので、アウトプットしましょう。
なぜなら、転職活動をする際の技術の証明になるからです。
特に資格取得のために勉強した内容をアウトプットしていくのがおすすめです。
例えば、CCNAの場合は「サブネットマスクの考え方」や「VLANについて」等ですかね。
現在、僕自身も「AWSソリューションアーキテクト試験」の学習をしております。
学習していく過程で学んだことをこんな感じでアウトプットしております。
全然、うまく書こうとしなくても問題ありません。
純粋に学んだことをアウトプットしていく形で問題ないです。
アウトプットは結果的に大きなインプットになるので、やっておいて損はないです。
(スキルの証明にもなります。)
実際、僕の周りを見渡しても技術のアウトプットしている人は少ないです。
資格取得と一緒にやってみることをおすすめします。
Twitterのフォロワーを増やす
定期的にブログ等に記事を投稿すると同時に、Twitterを始めることをおすすめします。
なぜなら、企業の経営者や人事の方もTwitterをやっているからです。
Twitterの使い方(例)
- 見ている人にとって有益なツイートをする。
- 技術情報のアウトプットに使用する。
- ブログやQiitaの記事をTwitterで紹介する。
ターゲットを絞って有益なツイートをすると、フォロワーが増えていきます。
僕自身も知り合いなしで0からTwitterを始めましたが、7か月で450人迄成長しました。
Twitterは転職の媒体としても使用されていたりします。
例えば、こんな感じで求人が紹介されています。
募集中です
職種:インフラエンジニア
勤務地:東京
年収:500万円〜2000万円
経験:クラウド(AWS/Azure/GCP等)上での構築、インフラ設計、運用 他
SESじゃない、常駐なし、ハイスペックPC貸与、リモートワーク有
勤務時間:フレックス(7.5h #hiyokonitsuduke #Twitter転職https://t.co/t7RV04mU0I— Manami Taira (@mana_cat) March 28, 2019
https://twitter.com/haken_sek/status/1237338363117498369
このように、Twitterも使い方によっては、転職サイトになります。
そのため、本気でやってみることをおすすめします。
営業に働きかける(ダメなら転職活動)
これも一番手っ取り早いのです。積極的に営業に働きかけましょう。
もしかしたら、良い案件に異動させてくれるかもしれません。
アピール方法
- 資格取得
- 自分で勉強した内容/アウトプットした内容
- 業務の中で上げた成果
設計構築の案件に異動させることによって、まず単価が上がります。
そして、会社の売上も上がり、営業の評価も上がります。
そのため、腹を割って話をしてみることを強くおすすめします。
どうしてもダメなら転職活動しちゃいましょう!
この辺の内容は、くろかわこうへいさんがYouTubeで紹介しています。
是非、ご覧になってみて下さい。
僕の場合は、資格を取得したとしても構築に行ける確証がなかったため、転職活動しました。
運用監視に「石の上にも三年」は当てはまるのか?(結論:1~2年でOK)
1年~2年やれば仕事内容は網羅できる
僕の経験論ですが、1~2年もやれば運用監視の仕事の8割は把握することができます。
なぜなら、上で紹介した通り、マニュアル通りの作業ばかりだからです。
一応、マニュアル以外の作業もあります。
マニュアル以外の作業
・メール連絡
・電話連絡
・マシンルームへのアテンド対応
これについてもぶっちゃけ、2年どころか1年あれば十分です。
監視オペレーターのリーダーになりたいとか、そういう目的がなければ、脱出に向けて動きましょう!
早めに技術的な経験を積むことが市場価値を上げるために先決です!
運用側の仕事内容を把握するのは最長2年でOK
設計構築をやる場合には、運用側の仕事内容についても把握しておいた方がいいです。
しかし、ぶっちゃけ3年もいらないです。1~2年でOK!
理由は、しつこいようですがマニュアル通りの作業ばかりだからです。
運用監視の仕事内容の例
- アラート対応方法
- エスカレーション方法
- テープバックアップ作業
このような作業を、一年の間に数えきれないくらいやります。
実際、構築作業をやっていますが、監視を極めたとしても実務に活きるとは思いません。
(監視の場合、IPアドレスの割り当て作業等、技術的な知識を求められる作業をやることはないです。)
「監視はこんな感じでやるんだなあ~」と理解できたら脱出してOKです!
長居するだけ時間の無駄です。
実際に設計構築へキャリアアップした感想
TCP/IPの基本的な知識は覚えておいた方が良いと思った
以前、このようなツイートをしました。
構築業務でこのプロトコルの知識は必ず使います。
・ICMP
・DHCP
・SSH
・TELNET
・FTP
・SNMP
・NTP
・DNS
・HTTP
・HTTPSこれらの用語の意味は覚えておきましょう。
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) June 3, 2020
- ICMP
- DHCP
- SSH
- TELNET
- FTP
- SNMP
- NTP
- DNS
- HTTP
- HTTPS
これらの知識については、設計構築をやる上で必ず使います。
このような書籍で勉強しておくといいかもしれません。
(出勤中の電車に乗っている時間等に読みましょう!)
また、このような書籍を読みながら実際に手を動かしましょう。
自宅でAWSやAzureを触ってもいいですし、Virtualboxをインストールして仮想マシンを立てるでも良いので、
実際にやってみることをおすすめします!
僕自身は、こちらの知識があったため、何とかなりました。
事前に習得していた知識
・CCNAやLPICで学んだ知識
・自宅で仮想マシンを立てて、Zabbixマネージャーを構築した際に身に着けた知識
実際に手を動かして、TCP/IPの知識を身に着けておきましょう!
設計/構築/単体試験/結合試験の流れに最初戸惑った
設計~構築、単体試験/結合試験の流れに最初戸惑いました。
なぜなら、運用監視の仕事は主にアラート対応のため、構築業務の流れについては業務の中で経験することができないからです。
当時は、監視とは雰囲気が違いすぎて戸惑った記憶があります。
自己学習でも「試験」のところは、全く考慮していませんでした。
構築をする上では、「作るだけ」ではなく「しっかり動くか」というところも考慮する必要があると感じました。
まとめ : 運用監視は1~2年で十分。極める必要なし
今回は、監視オペレーターは早めに脱出するべき理由について話しました。
運用監視の仕事は、何回も言っていますが「マニュアル通り」の仕事です。
脱出のために早めに行動することが先決です。
設計構築に必要なTCP/IPの知識やIPアドレスの知識を学べないのに、ぶっちゃけ長居するだけ時間の無駄です。
(僕自身、6年以上もやっていたので、本当に時間の無駄だったなと感じています。)
「石の上にも3年」という古臭い考え方は捨てて、早めに設計構築にキャリアアップしちゃいましょう!
今回は、以上です!
Twitterにて監視オペレーターの実態や脱出方法について呟いています。
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