運用監視オペレーターの仕事のつまらない理由について知りたい!
こんなお悩みを現役インフラエンジニアが解決します。
☑本記事の内容
・運用監視がつまらない理由とは?
・つまらない状況を打破するためには?
☑本記事の信頼性
・運用監視オペレーターを2つの現場で合計6年半程経験
・運用監視の現場は、WindowsServer主流の現場~Linux主流の現場まで経験
こんな感じで昔は運用監視を長いことやっていまして、今は運用設計/自動化に取り組んでいます。
本記事で言う運用監視とは、このような仕事を指します。
運用監視の仕事内容
- アラート対応(状況確認~エスカレーション)
- サービス確認(想定通りに動作するか確認)
- 定常作業(バッチ処理実行作業等)
- テープバックアップ作業
- 帳票印刷~梱包、バイク便にて発送
運用監視の仕事内容についての詳細は、こちらをご覧頂ければと思います。
この中でも、運用監視のメインの仕事は「アラート対応」になると思います。
システムに何かあったら対応するのが、運用監視の仕事の根幹です。
運用監視、実は面白いんじゃないの?
と思う人も中にはいるかもしれません。
しかし、大体2年やれば飽きます。
(これは、経験者である僕の体感です。)
では、本題で運用監視の仕事がつまらない理由についてお話ししていきたいと思います。
動画でも話しておりますので、良かったらご覧下さい。
なぜ、運用監視がつまらないのか??
運用監視の仕事がつまらない理由は、こちらになります。
・作業がマニュアル通り
・単純作業が多い
では、掘り下げていきたいと思います。
作業がマニュアル通り
作業が基本的に作業手順書(マニュアル)に沿ったものが多く、自分で手順等を考える機会が少ないです。
それが、運用監視業務がつまらない1つの原因になります。
作業がマニュアル通りになっている理由としては、以下になります。
・マニュアル以外のことはやってはいけないことになっている。
・基本的にマニュアルに従えば仕事ができるようになっている。
運用監視の作業としては、このような作業があります。
運用監視の作業例
○アラート対応
システムからアラートが発砲した場合に、マニュアルに則り対応を実施
※NGであれば、システム担当者へエスカレーション
○定時処理実行
決められた時間になったら、マニュアルに則り処理を実行する。
※NGであれば、システム担当者へエスカレーション
○バックアップテープ交換
日次バックアップ(or 月次バックアップ)のためにデータをテープにバックアップする。
このように、基本的にマニュアルに沿って作業することが多いです。
こちらの運用監視業務については、基本的に上流にいるSEが運用フローや運用手順書を整備しています。
マニュアル以外のことをするとどうなるんですか?
と疑問に思われる方がいらっしゃると思います。
マニュアル以外のことをするのは、基本的にNGです。
誤操作でシステムに障害が起きた場合は責任取りたくないですからね泣
そのため、基本的にマニュアルに沿って業務を進める形になります。
エンジニアならではの創造性(クリエイティビティ性)はないため、それが運用監視業務がつまらない原因になっています。
自分から仕事を作っていくような気概がないと、基本的にマニュアル通りのため仕事がつまらないです。
単純作業が多い
単純作業が多いということも運用監視という仕事がつまらない原因となります。
単純作業が多い理由はこちらになります。
単純作業が多い理由
・決められた作業以外はやってはいけないことになっている。
・運用監視と言う仕事は、基本的に定常作業が多い。
運用監視業務での単純作業は、例えばこのようなものがあります。
運用監視業務での単純作業
○アラート対応
毎回似たようなアラートが発砲されるため、対応も似たり寄ったりである。
(たまにイレギュラーなアラートが検知される。)
○定時処理実行作業
決められた時間になったら、毎日同じ処理を実行する。
○テープバックアップ作業
毎日(毎週)、同じデータをテープにバックアップする。
アラート対応でイレギュラーなアラートや大規模故障を引いた場合は、大忙しになるケースが多いです。
このような場合は、単純作業ではなくなります。
他は基本的に毎日(毎週)同じような作業を繰り返し行う形になります。
確かに運用監視の現場に入ってまもない場合は、覚えることが多く刺激的だと思います。
しかし、仕事を覚えてくると毎日同じことを繰り返すため、飽きます。
(実際、飽きました。)
このように、運用監視の仕事は同じ作業の繰り返しになるケースが多いです。
そのため、慣れてくると間違いなく飽きます。
僕も運用監視をやっていましたが、2年くらいで飽きました。
つまらない状況を打破するためには?
つまらない状況を打破するためにやることは、こちらになります。
・設計構築や運用設計等の仕事に向けて勉強する
・業務改善に取り組む
では、掘り下げていきたいと思います。
設計構築や運用設計等の仕事に向けて勉強する
設計構築や運用設計等の仕事への挑戦権を与えてもらえるようにするために、勉強することが1つの手です。
(過去の記事で書いている可能性がありますが、こちらの記事でも書きます。)
理由としては、勉強した方が面白い仕事に挑戦できる可能性は間違いなく上がるからです。
例えば、このような勉強をすることがおすすめです。
おすすめの勉強内容
【資格取得】
LPIC(LinuC)といったLinux資格やCCNA等のネットワーク資格等
【自分で設計構築】
・ネットワークの場合
「GNS3」や「Cisco Packet Tracer」というシミュレーターでネットワークを実際に構築してみる。
※秋葉原のような場所でネットワーク機器を自宅に購入して触るのも有り
・サーバーの場合
WEBサーバーやファイルサーバー、Pacemaker等のクラスター等を実際に構築してみる。
・SaaSの場合
Microsoft365(Office365)を設定し、Windows10の仮想マシンからOfficeを使えるようにする。
【勉強した内容のアウトプット】
YouTubeやQiita、ブログ等
他にもたくさんありますが、上記のものは一例になります。
特におすすめなのは、アウトプットになります。
アウトプットをすると、最良のインプットになります。
他にも、
・自分の技術力のアピール
・世間へ認知度を広げることができる
というメリットがあり、転職しやすくなります。
ただ、心ないコメントが来る可能性があるので、そこは注意する必要があります。
とはいえ、メリットの方が絶大なのでおすすめです。
僕自身も本ブログだけではなく、複数の媒体でアウトプットしておきます。
宣伝で申し訳ないですが、リンクを貼ります。
- Qiita
- YouTube
別に間違えたら修正すればいいだけなので、アウトプット主流で勉強することをおすすめします。
このように、勉強すると面白い仕事ができるチャンスが広がるため、おすすめです。
運用監視オペレーター時代に必死に勉強しましたが、今ではやっておいてよかったと思います。
業務改善に取り組む
「業務改善に取り組む」ということもつまらない業務から打破するためのアプローチになります。
なぜなら、業務改善は自分で頭を使いながらやっていく形だからです。
(当たり前ですが笑)
僕のやってきた業務改善についてご紹介します。
僕のやってきた業務改善
【アラート削減】
月300件程検知していたアラートを月100件までに減少させた。
※やったこと
①システム担当者と監視停止/閾値変更するアラートを調整
②自分が舵取りしながら他メンバーと協力し、監視マネージャーのアラート設定を変更
【自動化】
・TeraTermにてLinuxのログ確認を自動化
・WordVBAとTeraTermマクロを組み合わせてパトランプを停止するツールの作成
(書くと長くなるため、割愛します。)
このように、アラート削減や自動化等に取り組むと、運用監視という仕事が楽しいものになっていくと思います。
運用作業の削減に取り組むということも良い取り組みだと思います。
業務改善に取り組むと、他メンバーやお客様から感謝される機会が増えるため、やりがいが増えます!
まとめ : 基本的にマニュアル通りだが、行動次第で面白くできる
今回は、運用監視業務がつまらない理由についてご紹介してきました。
確かにアラート対応や定時処理実行作業など、マニュアル通りの作業が多いです。
しかし、自己学習や業務改善等、自発的に動くことによってつまらない状況を打破することができます。
アピール次第では、上流の仕事に挑戦できるチャンスも得られるかもしれないです。
僕も自発的に動いた結果、運用監視→設計構築や運用設計という仕事に挑戦することができました。
本当にいろいろやってきて良かったと思います。
この記事で一番言いたいことは、「面白い仕事をするためには、自発的に行動したほうがいい」ということです。
自発的に行動すれば、チャンスが広がることは間違いないです!
では、現場からは以上です!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
他の媒体でも情報発信をしております!
運用監視についての経験談やインフラエンジニアの技術について発信しております。