現役ITエンジニアが客先常駐(SES)の実態について語りたいと思います。
ITエンジニア歴でいえば、9年目くらいです。
1年間だけ自社で働いていました。
他8年間はずっと客先常駐になります。
さて、先日に下記のツイートをしました。
SES=悪
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) January 28, 2020
と世の中では言われています。
しかし、僕の解釈ではこうです。
「悪」なSES
・エンジニアを派遣してフォローしない
・エンジニアの成長を考えていない
エンジニアの成長を親身になって考えてくれるSESも世の中にはいっぱいあります!
SES=悪
と世の中では言われています。
しかし、僕の解釈ではこうです。
「悪」なSES
・エンジニアを派遣してフォローしない
・エンジニアの成長を考えていない
エンジニアの成長を親身になって考えてくれるSESも世の中にはいっぱいあります!
今回は、客先常駐の実態について話をします。
SES=全て悪ではない
僕の実体験を含めて語りたいと思います。
「SESは全てブラックである」と思われがちですが、そのようなことはないです。
理由は下記となります。
・社員のキャリアプランについて親身になって考えてくれる会社も存在する
・社員の成長に繋がるようにフォローしてくれる現場もある
になります。
社員のキャリアプランについて親身になって考えてくれる会社も存在する。
現職の制度で「ジョブローテーション制度」があります。
「ジョブローテーション制度」
・年数の長い社員を別の現場にローテーション(異動)させる制度
・今の現場よりもスキルが高い経験を積める現場へ異動させる制度
例えば、監視オペレーターを3年経験したとします。
本人が「設計構築をやりたい」という希望を上長に出します。
そうすると、「設計構築」に異動できるという制度です。
実体験として、僕は現職で下記のような経歴になっております。
運用保守:約3年半
→上司に「設計構築に行きたい」と希望を出し続けた結果、異動可能に
設計構築:約2年
このように希望に沿って異動できる会社も世の中には存在します。
社員の成長に繋がるようにフォローしてくれる現場もある
よくインターネットの情報でこのようなことを耳にします。
「SESで現場に常駐しても、誰でもできるような仕事ばかり振られるのではないか」
「スキルが身につかないのではないか」
このような現場も世の中には、おそらくあると思います。
しかし、社員が成長になる仕事を任せてくれる現場も世の中には存在します。
例えば、このような形です。
※現場入りたてを想定
・現場入りたて
簡単なExcel作業を任される
・Excel作業ができるようになる
構築作業の資料/ファイル準備が任される
・構築作業の資料/ファイル準備ができるようになる
実際の構築作業を任される
・構築作業が一通りできるようになる
設計段階の仕事を任される
となります。
現場リーダー目線から言うと、
仕事が楽になるためには色々任せたいものです。
自分がいなくても現場を回せるようにしたいということが本音になります。
他の人が現場を回せない場合、リーダー自身が異動できないですからね。
僕が最初にいた会社は「悪なSES」だった
僕が新卒で入ってから3年半程いた会社の話をします。
見出しにも書いておりますが、「悪なSES」でした。
理由は下記となります。
・新卒で入った社員を3日程で現場に常駐させる
・ジョブローテーション制度(異動制度)がない
・会社の利益しか考えていない
掘り下げます。
新卒で入った社員を3日程で現場に常駐させる
これは僕自身の体験談になります。
僕自身、高卒なので18歳で4/1に入社しました。
入社後に下記事実が発覚しました。
・コミュニケーション系の研修を2日間受けてもらう
・コミュニケーション系の研修受講後に「4/6」に現場に入ってもらう
※遠い記憶ですが、土日挟んで4/6だったかと思います。
正直驚きました。
新卒研修が2日しかないのか!?と
驚きながらも社会人とはそのようなものかと割り切りました。
正直なところ、世間知らずすぎて現場では苦労しました(笑)
今の会社では、新卒研修を2か月くらいみっちりやることを転職してから知りました。
今思えば、ブラックだったのかなと思います。
新卒は研修制度がしっかりしている会社に行くのが身のためです。
ジョブローテーション制度(異動制度)がない
研修の有無よりもこちらの方が重要かと思います。
スキルの身につかない部署に所属させられた場合、異動ができないと辛いです。
理由としては、他で使えない人材になる可能性があるからです。
最初の会社で所属された部署は、24時間365日の監視オペレーターでした。
以前の記事でも紹介しておりますが、監視オペレーターはルーティンワークです。
※こちらのnoteにて監視オペレーターの仕事内容を簡単にまとめています。
最初のうちは覚えることだらけで刺激的です。
しかし、1年以上経つと仕事内容を一通り把握できるようになります。
監視オペレーターの場合、市場価値が低いということを僕は知っていました。
3年程経過したときには、異動や転職について具体的に考えるようになっていました。
会社選びの際は、ジョブローテーション制度があることが大事だと思います。
会社の利益しか考えていない
ジョブローテーション制度がなかった理由としては、「会社の利益」しか会社が考えていなかったことが理由だったかと思います。
SESの場合は、エンジニアを現場で稼働させるだけでお金を稼ぐことができます。
監視オペレーターの役割は、「もしものときの緊急対応」です。
したがって、いるだけでお金が稼げてしまいます。
僕が監視オペレーターをやっていた際に、上長と面談したことがあります。
その際にも「異動したければ資格を取れ」と言われ突っぱねられた記憶があります。
その後に「資格を取ったら異動できるんですか?」と確認しました。
「資格を取っても異動できるかわからない」が答えでした。
「エンジニアを常駐させておけば、お金が稼げる」という考え方の会社には注意しましょう。
まとめ
・「SES=悪」な会社もあることは事実だが、悪ではない会社も星の数程ある。
・人の成長にコミットする現場も必ずある
・常駐後でもアフターフォローする会社へ行くこと
・「ジョブローテーション制度」がある会社を必ず選ぶこと
・「利益を最優先」の会社は避けること
ここまで読んで頂き有難うございました!