運用監視オペレーターの仕事に必要なスキルってなんだろう?
経験者の方、教えて下さい!
こんなお悩みを現役インフラエンジニアが解決します。
☑本記事の内容
・運用監視業務とは?
・運用監視業務に必要なスキルセットとは?
・運用監視は長くやるべきか?
☑本記事の信頼性
・運用監視を2つの現場で約3年ずつ経験
・良いことも悪いことも経験
このように運用監視の現場を2つ経験してきました。
1つの現場が約3年程で合計6年半程です。
経験した運用監視の現場はこちらになります。
経験した運用監視
・POSシステムの運用監視(WindowsServer主流)
・映像配信システムの運用監視(Linux主流)
ちなみに、映像配信システムの現場で初めてLinuxを触りました。
今回は、運用監視経験が長い僕が、運用監視業務に必要なスキルセットについてご紹介していきたいと思います!
では、本題に入っていきたいと思います。
運用監視業務とは?
運用監視業務とは、「動作しているシステムに障害がないか見守る仕事」です。
障害があった場合は、マニュアルに沿って対応します。
具体的には、このような仕事内容になります。
運用監視の仕事内容
・機器(サーバーやネットワーク機器等)でアラートが発生した場合に対応する。
・障害発生時に切り分け作業やエスカレーション対応を実施する。
・定期的に機器やサービスに異常がないか確認する。
・決められた時間に定常作業を実施する。(テープバックアップ等)
運用監視業務のメインは、「アラート対応」です。
システムに何かあった場合に素早く対応できるようにするのが、運用監視のミッションになります。
詳しくは、以下記事でも解説しております。
本記事と合わせてご覧頂ければ幸いです。
運用監視業務は、「アラート対応」がメインです。
何かあった時の緊急性が求められる仕事です。
運用監視業務に必要なスキルセットとは?
運用監視業務に必要なスキルセットは以下になります。
・タッチタイピング
・電話・メール対応
・Linux確認コマンド
では、掘り下げていきたいと思います。
タッチタイピング
タッチタイピングができることは、運用監視業務に携わる上で「最重要」になります。
なぜなら、
- メール対応やチャット対応が多い
- アラート対応の際には緊急性が求められる
- そもそもパソコンで仕事をする
からです。
僕は、学生時代にプログラミングやITについて学んでいました。
また、自宅でも日頃からパソコンを触ることが好きで、よく触っておりました。
そのため、タッチタイピングに苦労することはなかったです。
じゃあ、タッチタイピングはどうやって鍛えたらいいの?
このような疑問を持つ方がいらっしゃると思います。
回答としては、以下の「寿司打」で練習するのが一番手っ取り早いです。
無料で練習することができます。
僕も久しぶりに「高級 10000円コース」で実施してみました。
結果、「5440円分お得でした!」という結果でした。
このように、寿司打の高級コースで渡り歩けるぐらいになれば、IT業界では通用します。
タッチタイピングに慣れていない人は、まずは寿司打で特訓しましょう!
タッチタイピングができることは最前提です!
電話・メール対応
電話・メール対応スキルについても、運用監視業務では必須です。
なぜなら、
- 電話対応をやることが多い
- メールは電話以上にやり取りが多い
からです。
僕の場合は、新卒から運用監視業務でした。
現場に配属されてから1~2日ぐらいしてすぐに電話対応やメール対応をやっていました。
最初は慣れなかったですが、経験を積んだら慣れました!
僕のように新卒から運用監視であれば問題ないと思います。
しかし、中途から挑戦する場合は、業務の中で電話&メール対応を経験しておくと良いでしょう。
電話&メール対応は正直、場数を踏まないと慣れないですね~
運用監視以外でも電話やメール対応の経験は活きるので、無駄な経験ではないです!
Linux確認コマンド
運用監視業務をやるにあたって、Linuxの確認コマンドについては抑えておいた方が無難です。
なぜなら、
- Linuxを運用している現場がある
- Windowsだけを運用している現場は比較的少ない
からです。
僕が経験した運用監視の現場(映像配信システムの運用監視)では、主にLinuxが主流の現場でした。
そのため、LPIC Level1を急ピッチで取得したり等、Linuxコマンドの習得に力を入れていました。
初めにいた現場(POSシステムの運用監視)の現場は、WindowsServer等のWindowsが主流でした。
しかし、全てWindowsではなく、一部(10%~20%)Linuxがありました。
また、Linuxコマンドを覚えた方が良い理由については、こちらになります。
Linuxコマンドを覚えた方が良い理由
・Linuxコマンドを覚えておいた方が、仕事の幅が広がる。
・Microsoft Azureの場合も「Azure CLI」というコマンドラインツールでLinuxコマンドを使用する。
・Windowsの「PowerShell」を触る際にもLinuxコマンドの経験が活きる。
以上のことから、運用監視業務をやる上でLinuxコマンドは抑えておいた方が無難です。
Linuxコマンドについては、こちらの記事や動画でご紹介しています。
宜しければご覧ください!
- ブログ記事
- YouTube
Linuxコマンド(確認コマンド含め)は、初めはとっつきづらくて苦労すると思います。
しかし、実際に手を動かしながらコマンドを実行していれば慣れます。
運用監視は長くやるべきか?
「運用監視は長くやるべきか?」と聞かれたとします。
経験者の僕の回答としては、「やらない方がいい」になります。
理由については、以下になります。
・将来的に業務が自動化される可能性がある
・身につくスキルが頭打ちする可能性がある
・身体に負担がかかる
2年~3年経験しておけば十分です。
では、上記の理由について掘り下げていきたいと思います。
将来的に業務が自動化される可能性がある
運用監視業務は、将来的に自動化されて無くなっていく可能性があります。
(遠い未来ではありますが。。。)
なぜなら、実際に運用監視業務を自動化するソフトウェアが世の中に登場しているからです。
例えば、以下のような製品になります。
運用自動化製品や技術
・Kompira
・Operations Orchestration
・RPA(Robotic Process Automation)
このように、「運用監視業務を自動化しよう」という動きが世の中には既にあります。
自動化されにくい作業はありますか?
このような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
自動化されにくい作業はこちらになります。
自動化されにくい作業
・人の判断を必要とする作業
・物理機器への対応
上記の作業に関しては、運用監視業務を経験した僕の見解としては、簡単には自動化されないと思います。
しかし、業務の幅が狭まっていくことは明らかです。
そのため、あくまでも運用監視業務は「通過点」として捉えましょう。
遠い未来とはいえ、運用監視業務は自動化される可能性があります。
あくまでも「通過点」として次の工程に行けるように準備はしておきましょう。
身につくスキルが頭打ちする可能性がある
運用監視は、身につくスキルが頭打ちする可能性が高いです。
なぜなら、
- 主にルーティンワークである
- 技術がそこまで身につかない
からです。
運用監視業務は、基本的にマニュアル通りに対応する仕事です。
マニュアル以外のことは「絶対やるな!」となっていることが多いです。
そのため、マニュアルに慣れると学習できることが少なくなってしまいます。
アラート対応ってどのようなアラートが発生するのか分からないですよね?
このような疑問をお持ちの方もいると思います。
しかし、僕の経験上、毎回同じようなアラートが発砲されます。
そのため、基本的にやることはルーティン化されやすいです。
※クリティカルなアラートが発砲する確率は、現場にも寄りますが10~20%程だと思います。
このように、身につくスキルが頭打ちする可能性が高いため、長居はやめた方が無難です。
長く居続けると「現状維持」のままで、スキルが向上しません。
一通り学べたのであれば、抜け出すことを考えましょう!
身体に負担がかかる
運用監視は身体に負担がかかります。
なぜなら、
- 24時間365日のシフト制の現場が多い
- 夜勤が長い場合がある
からです。
僕の場合は、以下のような勤務体制でした。
運用監視時代の勤務体制
2交代シフト制
日勤:8時間
夜勤:16時間
日勤は通常通りなのですが、夜勤が16時間と物凄く長かったです。
若い時は問題ないですが、歳を取ってからは正直厳しいです。
この時代の話は、以下の動画でもお話しております。
僕の場合、18~24歳の頃にやっていましたが、それでもきつかったですね。。。
まとめ : 長居は禁物だが、IT業界の入り口には丁度良い!
今回は、運用監視業務に必要なスキルセットについてご紹介しました。
今回紹介した、以下のようなスキルセットがあれば十分です。
・タッチタイピング
・電話・メール対応
・Linux確認コマンド
マニュアルが揃っているため、技術的な難しいことを要求されることは少ないです。
※困ったら、エスカレーション先にエスカレーションする形が多いです。
しかし、難しくないからこそ長居は禁物です!
あくまでも運用監視は、「IT業界への入り口として捉える」が正しいです。
今回は以上です。
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