IT業界に興味があるんだけど、運用監視を経験しておいた方がいいのかな?
技術力が身につきづらいと聞いているけど、実際どうなんだろう?
こんなお悩みを運用監視経験者である僕が解決したいと思います。
☑本記事の内容
・そもそも運用監視とは?
・運用監視を経験しておいた方がいいのか?
☑本記事の信頼性
・運用監視オペレーターとして2つの現場を経験
・運用監視を約6年半経験
このような形で、運用監視オペレーターとして2つの現場を経験してきました。
運用監視オペレーターの仕事は、このようなデメリットがあります。
運用監視オペレーターの仕事のデメリット
・技術力が身につきづらい(単純作業が多い)
・シフト制で夜勤が有る場合がある(土日関係なし)
・セキュリティの問題で職場に窓がなく閉鎖的
運用監視オペレーターはこのようにデメリットがあります。
インターネットで検索しても、「運用監視 辞めたい」という言葉が検索されています。
他にも「運用監視 つまらない」等のネガティブワードもありますね笑
今回は、ネガティブなイメージである運用監視の仕事について、
経験した方がいいのかどうなのか?ということを経験者視点で話をしていきたいと思います。
では、早速いきましょう!
そもそも運用監視とは?
システムを守る仕事
「運用監視オペレーター」は、企業がサービスを提供するために必要なシステムを守る仕事です。
例えば、皆さんがご存知のこのようなシステムも裏で守っている人がいます。
代表的なシステム
・銀行ATM
・YahooやGoogle等のWEBサイト
・動画配信サービス
他にも世の中にはいろいろなサービスがあります。
このようなサービスの裏には、システムの運用監視をしている人がいます。
運用監視の仕事内容の具体例としては、このような形になります。
仕事内容(具体例)
・アラート対応(パトランプ発砲〜機器確認)
・定常作業(バッチ作業やテープバックアップ作業等)
・帳票印刷作業(現場による)
・お客様に提供しているサービス確認
詳しくは、下記の記事をご覧頂ければと思います。
あと、運用監視の仕事内容についての動画も出しているのでご覧頂ければと思います。
(初期の頃に出した動画のため、音が悪いです。ご了承下さい。)
勤務体系ですが、平日日勤だけではなく、昼夜土日関係なく24時間365日の体制でやっているところが多いです。
(シフト制を組んでいるところが多いです。)
このような形で、ユーザーの目に見えないところでシステムを守っているのが運用監視オペレーターの役目です。
未経験も入りやすい
IT業界未経験の方も比較的入りやすい仕事が「運用監視オペレーター」になります。
IT業界未経験でも入りやすい理由としては、こんな感じです。
IT業界未経験でも入りやすい理由
・運用作業が大体マニュアル化されている。
→考える余地がないように仕事内容が設計されている。
・難しい作業はSEへ連絡(エスカレーション)して依頼する流れになっている。
→考える作業は基本的に少ない。
このように、技術力が求められないケースが多いです。
例えば、アラートが発砲した場合の対応だとこのようになります。
アラート対応の流れ
①パトランプの停止ボタンを押して、鳴動を止める。
②アラート内容を確認する(監視ソフトウェアorメール)
③一次対応を実施する(サーバー起動確認やリソース確認等)
④緊急性があればSEへ電話連絡/緊急性がなければメールのみ
このようなアラート対応の流れは、大体どこの運用監視の現場でもマニュアル化されています。
運用監視オペレーターはそのマニュアルを見ながら対応する流れになります。
運用監視オペレーターという仕事は、仕事内容がマニュアル化されていることが多いです。
そのため、新卒や未経験者が配属されやすい仕事になります。
運用監視を経験しておいた方がいいのか?
結論、経験しておいた方がいいです。
理由については、こちらのツイートになります。
正直、1年だけでもいいので、運用監視案件を経験してみることは有りです。
【理由】
✔一つの操作で甚大な影響が出てしまう緊張感を経験することができる
✔アラート対応を経験することができる運用監視を経験をした人は、「shutdown -h now」等のコマンドを実行する際に慎重になると思います。
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) August 8, 2020
・一つの操作で甚大な影響が出てしまう緊張感を経験することができる
・アラート対応を経験することができる
こちらの内容について、掘り下げていきます。
一つの操作で甚大な影響が出てしまう緊張感を経験する
一つの操作で甚大な影響が出てしまう緊張感を経験することができます。
なぜなら、「稼働しているサーバーやネットワーク機器等をミスなく操作する必要がある」からです。
例えば、数万人が使っているサービスが乗っているサーバーを間違って落として、サービスが使用できなくなるとします。
そうすると、ユーザーからの評判が落ちるだけではなく、サービスの信頼性低下や売上低下に直結します。
もしも、YahooのWEBサイトが落ちて使えなくなったら嫌ですよね?という話です。
僕も過去にオペレーションミスを経験したことがあります。
※上司から依頼された確認作業をしていたときの話です。
僕の経験したオペレーションミスの流れ
①展開された運用手順書を確認するために、WindowsServerへリモートデスクトップ接続する
②運用手順書通りサービスが確認できることを確認
③リモートデスクトップのセッションを「×」で閉じる
④サービスに影響が出る
この流れを見たあなたはこのように思うはずです。
え?何がNGなの?
これは、「リモートデスクトップしてしまったこと」がサービスに影響が出た理由になります。
※リモートデスクトップを「×」で閉じてしまうと影響がでる珍しいミスかなと思います。
ミスした後に運用資料を確認したところ、「サーバーにはVNCで接続して下さい」とこっそり記載されておりました。
「リモートデスクトップ接続はNG」だと書いてくれよと心の中で思いましたが笑
※VNCについては、下記リンクを参照下さい。
このように、ちょっとした操作でも大きなミスに繋がることがあります。
そのため、運用監視を経験すると実作業での緊張感を経験することができます。
一つの作業ミスで大きな影響が出てしまう可能性がある仕事が「運用監視」です。
アラート対応を経験することができる
冒頭でも話しておりますが、運用監視ではアラート対応を経験することができます。
この「アラート対応」が運用監視の主となる業務です。
流れとしてはこのような形になります。
※冒頭の例え話でお伝えした内容と同様です。
アラート対応の流れ
①パトランプの停止ボタンを押して、鳴動を止める。
②アラート内容を確認する(監視ソフトウェアorメール)
③一次対応を実施する(サーバー起動確認やリソース確認等)
④緊急性があればSEへ電話連絡/緊急性がなければメールのみ
運用監視で2つの現場を経験しましたが、アラート対応はこちら流れが一般的です。
アラート対応の一連の流れを経験することによって、こちらについて勉強することができます。
勉強できること
・アラート対応の運用手順書の記載方法(誰向けに記載しているか)
・大規模故障などの緊急対応時の動き方
・確認作業やサーバー再起動などの一次対応
・アラート対応の運用フロー
などなど
基本マニュアルに沿って対応を行うため、一見単純作業だけかと思われがちです。
しかし、運用設計をする側になると、アラート対応の経験は必要です。
特に、「どこまでの知識を持っている人がアラート対応しているのか?」は知っておいた方が良いです。
運用手順書や運用フローを作成する場合に、大事になってきます。
このように、アラート対応を経験しておくことによって、運用設計等の上流工程の仕事に経験が活かせます。
アラート対応は経験しておいた方が、今後のキャリアの糧になります。
まとめ : 運用監視は経験した方がいい。ただ、長居には注意
今回は、運用監視オペレーター経験者である僕が、運用監視は経験した方がいいのか?についてお話しました。
運用監視は、「システムに対する緊張感」や「アラート対応」を経験できる仕事です。
この経験は、運用設計等の運用を考えたり建てつける仕事をやる上でも活かせます。
また、設計構築にもシステムを触る上での慎重さを活かすことができます。
確かに運用監視の仕事は、マニュアル通り&単純作業が多めで飽きるかもしれません。
しかし、インフラの運用設計や設計構築(特に運用設計)の仕事をする際に活かせます。
そのため、経験しないよりは経験しておいた方がいいです。
ただ、仕事に慣れるとぬるま湯に浸かりがちなので、長居は禁物です。
1〜2年(長くても3年)が目安だと思います。
今回は以上です!
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