これから就職(転職)を考えていますが、ホワイトSIerの特徴を知りたいです!
こんなお悩みを現役インフラエンジニアが解決します。
☑本記事の内容
・ホワイトSIerの特徴とは?
・ホワイトSIerに入社するためには?
☑本記事の信頼性
・SIer勤務のインフラエンジニア
・前職も現職も独立系SIer
このような形で独立系SIerを2社経験してきました。
※良いことも悪いことも経験してきました。
合計でSIer勤務歴は約10年程になります。
SIerには、主に3種類あります。
SIerの種類
・ユーザー系
・メーカー系
・独立系
詳しくは、以下の記事をご覧頂ければ幸いです。
本記事では、この中の「独立系」という部類のSIerを前提にお話しをしていきたいと思います。
注意ポイント
あくまでもSIerで現役インフラエンジニアをやっている僕の見解になります。
こちらの情報を全て鵜呑みにするのではなく、参考レベルでお願いします。
では、本題に入っていきたいと思います。
ホワイトSIerの特徴とは?
独立系SIerを2社経験している僕が思うホワイトSIerの特徴は以下になります。
・完全週休2日制
・プライム案件が多い
・社内公募制度/ジョブローテーション制度
・上流工程の案件が多い
・何かしらの技術に強みを持っている
では、1つずつ掘り下げていきたいと思います。
完全週休2日制
完全週休2日制というのは、何よりも大事です。
なぜなら、毎週2日の休日があることが保障されているからです。
具体的には、以下になります。
ポイント
週休2日制
1年を通じて、月1回以上週2日の休みがある
※他の週は毎週1日の休みがある
完全週休2日制
1年を通じて、毎週2日の休みがあること
※土日休み
このように、「週休2日制」と「完全週休2日制」は別物になります。
詳しくは、以下サイトをご覧頂ければ幸いです。
転職活動をした経験がありますが、ホワイトな会社で「週休2日制」というのは聞いたことがないです。
そもそも、IT業界全体でも「週休2日制」は数が少ないと思われます。
求人概要が「完全週休2日制」であることは、必ず確認しておきましょう!
1週間に2日休みがないと、身体がしんどいですよね~
プライム案件が多い
ホワイトSIerはプライム案件が多いです。
プライム案件とは?
・SIerと顧客が直接契約を結ぶ案件(エンドユーザー直の案件)
・「一次請け」の案件
業界構造を図にすると、このような形になります。
赤い部分が一次請けに該当します。
プライム案件が多いことによるメリットは、
- 要件定義や設計構築等の上流工程の経験を積むことができる
- エンド直のため利益が高い(給与が高い)
になります。
このように、「プライム案件が多い会社」はメリットが大きいです。
求人概要を確認する際には、「プライム案件」や「一次請け」の比率を確認しておきましょう!
社内公募制度/ジョブローテーション制度
社内公募制度やジョブローテーション制度があることもホワイトSIerの特徴です。
なぜなら、
- 転職せずに社内で新しい仕事に挑戦できる
- 部署の人間関係が合わない場合等に異動を希望することができる
からです。
僕もSIerで働いていて、ジョブローテーションをさせてもらったことがあります。
(僕の会社では「ジョブローテーション制度」と「社内公募制度」があります。)
僕のSIerでのジョブローテーション
異動前
Linuxの運用監視業務
異動後
オンプレミスの請負構築業務
他にも社内公募制度で希望する部署に異動したという話も社内の知り合いから聞いております。
このように、ジョブローテーション制度や社内公募制度があるSIerは、ホワイトSIerである可能性が高いです。
挑戦できる環境(移動できる環境)って本当に大事です!
上流工程の案件が多い
「プライム案件が多い」という所と被っておりますが、「上流工程の案件が多い」ということも特徴の一つになります。
上流工程が多いことによるメリットは、
- 要件定義~設計構築等の上流工程の経験を積むことができる
- 給料が比較的高い
- 他の会社でも通用する人材になりやすい
です。
現役インフラエンジニアの僕が思う上流工程と下流工程の比率は、このくらいがベストだと思います。
上流工程と下流工程の割合
上流工程
65%
下流工程
35%
下流工程(運用保守等)を経験後に上流工程(設計構築等)を経験できるようなキャリアパスがある会社が一番ベストです。
逆に上流工程ばかりだと運用を意識した設計やドキュメント作成をすることができないです。
「上流工程が多い」ということが一番ですが、「下流工程の仕事もある」ということにも着目することが大事です。
まとめると、
- 上流工程の案件が多い
- 下流工程の案件も30%程ある
会社がホワイトSIerです。
上流工程の案件が多く、下流工程→上流工程のキャリアパスがある会社はホワイトSIerです!
何かしらの技術に強みを持っている
何かしらの技術に強みを持っていることもホワイトSIerの特徴の一つです。
なぜなら、
- 入社前(面接前)にどのような仕事ができるか想像ができる
- 自分の磨きたい技術の方向性とマッチしているか確認できる
からです。
例えば、このような会社になります。
実際にある会社の例
・AWS系技術に強みがある会社
・最新技術に強みがある会社
・Microsoft系技術に強みがある会社
・ネットワーク技術に強みがある会社
求人を探せば、このように何かしらの技術に強みを持っているSIerは意外とあります。
※社名は伏せます。
「プライム案件が多い」以外にも「何かしらの技術力に強みがある」という特徴があれば、ホワイトSIerである可能性が高いです。
逆に「プライム案件が多い」以外に強みを語れないSIerは注意です。
実体験ですが、運用監視の現場に配属後、放置プレーされた経験があります。
ホワイトSIerに入社するためには?
ホワイトSIerに入社するために、やることは以下になります。
・インフラの実務経験を身に着ける
・何かしらアウトプットを作る
・転職サイト/転職エージェントに登録する
では、掘り下げていきたいと思います。
インフラの実務経験を身に着ける
こちらはインフラエンジニア経験者向けの話になりますが、インフラの実務経験を身に着けることが大事です。
なぜなら、
- 未経験から記事で紹介したようなホワイトSIerに就職するのは難しい
- 業務での何かしらの実績が必要
だからです。
会社にも寄りますが、最低限以下のような経験が必要です。
最低限必要な経験
・インフラの実務経験2~3年以上
・何かしらの技術に触った経験
・業務内での実績
実際にインフラの実務を2~3年経験後にホワイトSIerに転職された方がいます。
運用監視の場合も実務経験としてカウントされるため、安心して問題ないです。
※努力していれば実績を残していれば、転職可能です。
まとめると、
- 未経験だと難しい
- インフラの実務経験と実績があれば挑戦可能
です。
ホワイトSIerに未経験から入社するのは難しいです。
しかし、派遣等何でもいいので、実務経験を付けてしまえば挑戦可能です!
何かしらアウトプットを作る
実務経験とプラスで、何かしらのアウトプットを作ることも大事です。
なぜなら、
- 書類選考、面接での評価がプラスになる
- 自分の技術力が上がる
からです。
アウトプットの例はこちらになります。
アウトプットの例
資格
例)LPIC(LinuC)、CCNA、AWSSAA、AZ-900
媒体
例)Zenn、Qiita、ブログ(WordPress)
LT
例)勉強会でのLT、LT資料
このように様々なアウトプットを作成する方法があります。
資格取得はやっている人が多いですが、媒体へのアウトプットをしている人は少ないです。
そのため、Zenn等の媒体へアウトプットしておくだけで有利になることは間違いないです!
僕もQiitaで技術記事を書いています。
宜しければご覧下さい!
実務経験のみの場合、どうしてもアピールが弱いです。
そのため、何かしらアウトプットをしておくことが得策です!
転職サイト/転職エージェントに登録する
今すぐ転職するしないに関わらず、転職サイト/転職エージェントに登録しましょう。
なぜなら、
- 自分の市場価値がわかる
- いざというときに動きやすい
からです。
例えば、このような転職サービスがおすすめです。
ポイント
転職サイト
・IT業界の求人に強い転職サイト
・職務経歴を登録しておくとスカウトが来るもの
転職エージェント
・IT業界経験者がサポートしている転職エージェント
特に転職エージェントは、IT業界経験者がサポートしてくれる会社を選択しておいた方が無難です。
※IT企業やITエンジニアの内情に詳しいため
おすすめの転職サイト/転職エージェントのリンクを貼っておきます。
【転職サイト】
紹介する転職サイトはどれもIT業界の求人が多いサイトになります。
- Wantedly
- Green
- LAPRAS
※「Wantedly」と「Green」については、過去の記事でも紹介しております。
【転職エージェント】
- リーベル
※コンサルタントが全員IT業界出身です。
このように、転職サービスに登録しておくことがホワイトSIerへの第一歩です!
転職サービスについての詳しい話は、また後日記事を書きます!
まとめ : ホワイトSIerの見分け方は多い!
今回は、ホワイトSIerの見分け方についてご紹介しました。
まとめると、以下になります。
・完全週休2日制
・プライム案件が多い
・社内公募制度/ジョブローテーション制度
・上流工程の案件が多い
・何かしらの技術に強みを持っている
上記、全て重要です。
その中でも「プライム案件が多い」「何かしらの技術に強みを持っている」ということが重要になります。
ホワイトSIerの見分け方や入社する方法について紹介してきましたが、あくまでも参考レベルでお願いします。
人によって意見が違う場合があるため、情報を疑いながら自分の頭で考えるようにしましょう!
では、現場からは以上です!!
以下の媒体でインフラエンジニアに向けた情報発信等を行っております。
良かったらチェックしてくれると嬉しいです!
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