さっとんです。
早速ですが、このような悩みはありませんか?
・ブラックなSIer企業(SES)を見極めたい!
・応募しない方がいい求人って何?
・下流工程(運用監視)から脱出できない企業ってどんな企業?
IT業界歴9年で運用監視オペレーター~基盤設計構築まで経験している僕が、
今回の悩みについて答えていきます。
僕の経歴は1年間を除く「8年間」が客先常駐業務となります。
IT業界を下から上まで見てきたので、その経験を踏まえて話をしていきたいと思います。
そもそも下流工程とはどのような仕事か?
以前、このようなツイートをしました。
運用監視オペレーター業務について
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) April 13, 2020
・勤務先はオペレーションルーム
・24時間365日シフト制(2交代/3交代)
・同僚の大半がネットサーフィン
・マニュアル通りのアラート対応/エスカレーション
・マニュアル通りの一次対応(再起動等)
・定時のテープ交換作業
技術は身につかないので注意!
・勤務先はオペレーションルーム
・24時間365日シフト制(2交代/3交代)
・同僚の大半がネットサーフィン
・マニュアル通りのアラート対応/エスカレーション
・マニュアル通りの一次対応(再起動等)
・定時のテープ交換作業
こちらは僕が経験した運用監視業務の例になります。
職場を画像で表すとこのような形に近いです。
簡単に説明するとこのようになります。
・全ての作業がマニュアル通り
・技術的なことは全て担当者へエスカレーション
・技術的なことはほとんど身につかない
僕は経験したことないですが、開発エンジニアの下流工程である「テスター」と似たようなものだと思います。
マニュアル通りの作業であるため、業務的には楽です。
しかし、この下流工程には大きなデメリットがあります。
下流工程を続けるデメリット
・技術経験を積むことができない
・給料が上がらない
・他の職場では使えない人材になる
一生、下流工程で楽な仕事をしていきたいと思っている方は別のサイトをお楽しみください。
しかし、設計構築等上流工程を経験し技術者として成長していきたい!と思う方には参考になる記事となります。
では、ブラックSierの特徴について解説していきたいと思います。
ブラックSIerの特徴
ホームページの作りが簡単であること
ホームページが作りこまれていない企業はブラックSIerの可能性が高いです。
ホームページにこのような情報しかない場合は、ブラック企業であるか疑った方が身のためです。
・簡単な会社案内(本社の場所/事業内容等)
・事業概要が簡潔・深堀されていない
(例えば、「サーバー設計、構築業務」としか記載がない等)
・求人情報が具体的ではない
(例えば、「Linux基盤設計/構築経験者募集」としか記載がない等)
・求人情報が「未経験OK/やる気のある人募集」等抽象的な内容であること
・社長の顔写真がない
「ホームページが簡潔の場合でもホワイトな企業はあるでしょ?」
このように思った方もいると思います。
確かにホワイトな企業は世の中にはあると思います。
しかし、経験上の話になりますがブラック企業率が高いということが僕の見解となります。
僕は、新卒で中堅SIerに入社しました。
そこでシステム運用監視の現場に常駐していました。
一緒に働く同僚の中でも自分たちの会社の下請け会社の方もいらっしゃいました。
僕は下請け会社の方の会社名を訪ねてみました。
すると、このような回答が返ってきました。
「自分の会社名は絶対に言わないでくれ!と自社の上司から言われている」
「自分の会社名言えないってあるのかよ!?」と正直驚きました。
それから、僕も下請け会社の方もお互い会社を辞めたということもあったので、
最終的に会社名を聞くことができました。
早速、googleで検索して会社のホームページを確認しました。
ホームページを見た瞬間、このように思いました。
「このホームページ簡単すぎるだろ!もうちょっと作りこめや!」
ホームページが簡単すぎて「これは二次請け三次請けの企業だわ!」と納得してしまいました。
※会社名は公表できません。お察し下さい。
ホームページが作りこまれている会社とは?
ホームページが作りこまれている例としてはこちらになります。
過去に転職活動をしていた際に、転職エージェントの方に紹介された企業となります。
社員紹介や研修設備、事業内容についてしっかりホームページに記載されています。
このように具体的に記載されている企業はホワイトなSIerの可能性が高いです。
今回は、従業員4000人程の大きな規模のVSNさんを例として出しました。
しかし、従業員が100人程の企業でもホームページを作りこんでいる企業はしっかりしているという印象を受けました。
※過去に転職活動をしていた際の面接での感想となります。
このようにブラックSIerの特徴として、「ホームページの作りが簡単である」ということが挙げられます。
ホームページの作りについてはよく見ておいた方がいいです。
入社後の業務形態が不明
入社後に本社で働くのか客先常駐で働くのか正確に明記されていない企業は疑った方がよろしいかと思います。
Twitterでもこちらの内容でツイートをしております。
これには、しっかりとした裏付けがあります。
経験談を話します。
僕が新卒で入社した会社が「本社勤務かと思いきや客先常駐だった!」という感じでした。
ホームページを見ると「SES」という言葉も使われていません。
勤務地は「東京都内及び近郊」となっています。
当時学生の僕は「他にも事業所があるんだな~」程度に思っていました。
入社してみると案の定、客先常駐でした。
そして、実際に働いてみるとブラックだと感じる点が多かったです。
・新卒入社3日後、すぐに常駐先で面談
・ジョブローテーション制度がない
(当時の先輩方で監視オペレーターを8年程続けている人がいた)
・評価制度がない
結果的に「石の上のも三年」という古い言葉を守って我慢ということで三年は勤めました。
しかし、三年経過しても大して得るものがなかったため、三年経過直後に即転職活動しました。
このように業務形態が正確に明記されていない場合は、ブラックだと思って差し支えないです。
「客先常駐ならば客先常駐って書け!」と言いたいところです。
研修制度について詳しく明記されていない
求人の募集要項に「社内研修」としか記載されていない企業は怪しんだ方がいいです。
「研修について記載はないが、事業内容や業務内容について正確に明記されている」
このような企業であれば問題ないです。
しかし、「社内研修と記載があるけど何を研修するのかわからない」という企業は避けた方が無難です。
僕の最初に入社した会社の募集要項が「社内研修」としか記載がありませんでした。
「社内研修と記載があるから、最初は1か月程研修なのかな?」
このように思い入社しました。
しかし、実際には外部のコミュニケーション研修(名刺交換等)を2日程受講した後、3日後には現場配属となりました。
「え?技術研修とかないの??」
と思いましたが、技術研修はありませんでした。
このように技術研修等がない可能性があるため、研修制度について詳しく明記されていない企業は避けた方が無難です。
応募しない方がいい求人票の特徴
仕事内容
このような職種であればそもそも応募しない方が得策だと思います。
運用監視オペレーター
業務内容としてはこのような形です。
サーバー/ネットワークの運用・監視
アラート対応・エスカレーション対応
入館者アテンド
シフト勤務(2交代/3交代)
僕も3年以上と長い間経験した職種となります。
技術経験を積むことができないと思ってよろしいかと思います。
また、1年以上続けると仕事に飽きてくるので避けましょう。
ヘルプデスク
業務内容としてはこのような形です。
PCやサーバー等の問い合わせ対応
マニュアル作成(FAQ)等
僕自身、ヘルプデスクの経験はありません。
しかし、主な業務として問い合わせ対応が主なので技術力を磨くという点では向いていないです。
募集要項/応募資格
このような内容の場合は注意が必要です。
「やる気のある方募集!」等抽象的であること
「未経験者大歓迎!」や「やる気のある方募集!」等内容が抽象的な求人をよく見かけます。
このような会社は監視オペレーター等のルーティンワークの現場に二次請け(もしくは三次請け)にて参画する可能性が高いです。
過去に僕が一緒に働いた現場の人の所属会社のホームページを見たところ、
このような抽象的な内容が募集要項にありました。
実際、未経験とは言っても、パソコン操作やExcel等のoffice製品ぐらい操作できないと正直言って辛いです。
確かにやる気があることに越したことはないです。
しかし、未経験求人の場合も「CCNA程の知識を持っている」等の条件が詳細に情報が記載されている企業を選んだ方がいいです。
「プライベートも充実!」等社員同士仲がいいことを強調している
社員同士仲がいいことを強調している企業についても注意が必要です。
「プライベートも充実!」
「社内イベント豊富!!」
など
会社の事業以外のことを強調している企業はブラックだと思った方がいいです。
理由としては、2つになります。
・体育会系企業の可能性がある
・事業内容の強みがわからない
特に体育会系企業の場合は、飲み会やイベントごとが多いです。
そのため、あなたのプライベートが奪われます。
あなたが企業選びをする際は、「社内イベント」や「プライベート」等の言葉に振り回されずに
事業内容や研修制度の強み等の特徴について確認するようにしましょう。
まとめ
・「運用監視オペレーター」や「ヘルプデスク」といった仕事は技術が身につかないため避けましょう。
・ホームページの作りが簡単(もしくは雑)な会社は避けましょう。
・入社後の業務形態や研修制度についてホームページに説明がない会社はさけましょう。
・事業内容や技術、研修制度についての強みについてしっかり求人票に明記されている会社を選びましょう。
ここまで読んで頂き有難うございました!
一つでも参考にして頂ければ幸いです!!