Microsoft系の技術を経験することによって選択できるキャリアについて知りたい!
こんなお悩みを現役インフラエンジニアが解決します。
☑本記事の内容
・Microsoft系の技術とは?
・Microsoft系の技術経験で目指せるキャリアとは?
・紹介したキャリアの難易度
☑本記事の信頼性
・主に基盤周りの構築運用を経験
・Windows系とLinux系の両方について経験有り
このような形でWindows系やLinux系の基盤周り(主にオンプレミス)を経験してきました。
最近は、Microsoft365関連の案件をやっておりました。
経歴については、こちらの記事を御覧頂ければと思います。
※最近、更新できていないです。。(2022/04/10時点)
本記事を読むメリット
・Microsoft系の技術経験を積むことによって目指せるキャリアがわかる。
・Microsoft系の技術はどんなものがあるかわかる。
今回の記事では、僕が実際に行動した上で掴んだ知識や業務で経験したことを踏まえて、技術や方向性についてご紹介していければと思います。
Microsoft系の技術やキャリアに関心がある方には是非ご覧頂ければ幸いです。
注意ポイント
あくまでも僕の主観や行動してわかったことに基づいて記事を書いております。
また、インフラ寄りの内容になるため、開発系の方には参考にならない可能性があります。
そこは、ご了承頂ければと思います。
では、本題に入っていきたいと思います。
Microsoft系の技術とは?
Microsoft系の技術は沢山ありますが、以下の分野の中で分かる範囲でピックアップしていきたいと思います。
・Microsoft365
・Azure
・基盤系
Microsoft365
Microsoft365は、Microsoftが提供しているサブスクリプションサービスになります。
Microsoft系のサービスの導入支援をしているSIerであれば必ずと言って良いほど、名前が出てくるサービスになります;
プランに寄りますが、以下のようにMicrosoft365には多くのサービスがあります。
特徴
・主にエンタープライズ(大きめの企業)でよく使用される技術
・常に最新のOffice製品を使用することが可能
・AzureADやIntune等のアカウントや端末を管理するサービスもある
・MCASやAIP等のセキュリティ関連のサービスも付いている
このように仕事をする上で必要なサービスをまとめて定額で使用できるサービスになります。
AWSやLinux系の技術とは違い、SIer企業や事業会社の情報システム部門が使用する技術のため、
技術情報があまり表に出てこないことも特徴の一つです。
そのため、運用や導入をするならMicrosoftサポートは必須です。(公式のドキュメントが見づらいです。)
主に仕事ではどのサービスに関わることが多いの?
このような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
僕の経験でしか言えないところがありますが、以下のサービスについては勉強しておくと良いです。
勉強しておくと良いサービス
・ExchangeOnline
・SharePointOnline
・AzureAD
・Intune
・Teams
特にAzureADとIntuneあたりがテレワーク化を進める上でホッとな技術です。
※AzureADはMicrosoft365のライセンスを取得するとセットで付いてきます。
PowerBIといった分析ツールやセキュリティ対策のためのサービス等、Office系のツール以外にも幅広くサービスを網羅しております。
Azure
Azureとは、Microsoftが提供しているクラウドサービスになります。
有名どころで言うと、AmazonのAWSやGoogleのGCPと競合のクラウドサービスになります。
Azure内のサービス例
・Virtual Machine(仮想マシン)
・Azure Kubernetes Service(AKS)
・App Service
・Azure ExpressRoute(専用線)
・Traffice Manager
・AzureAD
サービスの詳細や他のサービスについて知りたい方は、以下のサイトをご覧頂ければと思います。
Azureのサービスについて詳しく記載されております。
ポイント
・リソースグループという概念が分かりやすい
・主にエンタープライズ向け(大企業向け)に使用されるクラウドサービス
・Microsoft製品との連携がスムーズ(Microsoft365など)
このように、AzureもMicrosoftの中の代表的な技術になります。
AWSと比べると情報が少ないため、有志の方には情報発信を是非頑張って頂きたいなと思います。
ポイントでも記載している通り、規模の大きめな企業で使用されることが多いクラウドサービスになります。
基盤系
次はMicrosoftの基盤系の技術についてそれぞれご紹介していきたいと思います。
基盤系の技術も実際の業務でよく使用されます。
OS
・WindowsPC(Windows10/Windows11)
・WindowsServer(2016/2019等)
ミドルウェア・機能(例)
・WSUS(Windows Server Update Services)
・SCCM(Microsoft Endpoint Configuration Manager)
・ExchangeServer
・IIS(Internet Information Services)
・ActiveDirectory
・WSFC(Windows Server Failover Clustering)
このようにいろいろあります。
過去の投稿した動画でWindowsServerの用途について解説している動画があります。
気になる方はご覧頂ければと思います。
クラウド周りも重要ですが、WindowsServer等の基盤周りの技術も扱うことは多いです。
特にActiveDirectory周りに詳しいと現場でかなり重宝されると思います。
ExchangeServer関連の案件に携わったことがありますが、インターネット上にほぼ情報がないです。
Microsoft公式のナレッジも見にくいので、詳しい人は希少だと思います。
Microsoft系の技術経験で目指せるキャリアとは?
Microsoft系の技術の経験で目指せるキャリアは以下になります。
・SESのインフラエンジニア
・SIerのインフラエンジニア
・社内SE(コーポレートエンジニア)
では、掘り下げていきたいと思います。
注意ポイント
おそらくもっと目指せるキャリアがあると思います。(フリーランス等)
しかし、今回は代表的なキャリアのみご紹介させて頂きます。
SESのインフラエンジニア
Microsoft系の案件を扱っているSES企業のインフラエンジニアという選択も有りです。
SIer企業でも常駐があるパターンがあるため、前提を以下に記しておきます。
ここで話すSESの前提
・SES契約ではなくSES企業を指しております。
(エンジニアを客先常駐させて利益を得る企業になります。)
なぜなら、常駐案件でWindowsやMicrosoft365等のMicrosoft系の技術を扱う案件もあるからです。
常駐先は、
- 企業の情報システム部門
- 仮想化デスクトップ(VDIやDaaSなど)をやっている企業
- SIer企業
と様々です。
僕はSES事業だけをやっている企業に在籍した経験はありませんが、常駐をしてMicrosoft系の技術に携わったことがあります。
扱った(調査していた)技術は、WindowsServerといった基盤系の技術が中心ですがMicrosoft365といったSaaSもあります。
案件に寄るところもありますが、会社によってはMicrosoft系の案件もあるのかなと思います。
マッチしている人は、このような方だと思っています。
マッチしている人
・Microsoft系の技術を色々経験したい人
・IT業界未経験の人(門戸が広い印象があるため)
・一つの企業にいながら複数の企業の仕事をしたい人
代表的な企業は、
- Modis
- テクノプロ
- 富士ソフト
あたりになります。
このように、SES企業ではMicrosoft系の技術を経験することが可能です。
最近は、還元率が高いSES企業もあるようなので、そこを目指すのも有りだと思います。
SES企業は選択を失敗すると何年経っても技術力を磨くことができない現場に入れられる可能性があります。
そのため、他の業態でも同じことですが企業選びがかなり大事になってきます。
SIerのインフラエンジニア
キャリアとしてSIerのインフラエンジニアがまず一つに挙げられると思います。
SIerもいろいろな企業がありますが、特にMicrosoftソリューションや受託に力を入れている企業になります。
ここで話すSIerの前提
・プライム案件(元請け)の比率が高い
・受託(請負)をやっている
SIerのインフラエンジニアがキャリアの一つに挙げられる理由は以下になります。
- 企業の情報システム部門にMicrosoft365等の技術支援を実施することがある
- 比較的大規模なシステムを扱うためAzureやWindowsServerに触ることが多い
案件や会社にも寄りますが、Microsoft系の技術に触ることはSIerだと比較的多いのかなと思います。
僕自身もSIerで働く中でMicrosoft系の技術に触ることが都度ありました。
例えば、Microsoft365やWindowsServer、ExchangeServer等です。
Microsoft365に関しては、お客様が社内でサービスをうまく活用できるよう支援する案件にも携わったことがあります。
マッチしている人は、このような方だと思っています。
マッチしている人
・Microsoft系の技術を用いていろいろやってみたい人
・大規模システムに携わりたい人
・将来、ITアーキテクト/ITコンサルタント/プロジェクトマネージャーを目指している人
・マルチタスクが可能な人
代表的な企業は、
- CTC
- 富士通
- 日本ビジネスシステムズ
- SBテクノロジー
あたりになります。
このように、Microsoft系の技術でキャリアを歩むならSIerのインフラエンジニアの道も有りです。
(SIer企業もいろいろ種類があるので、また別で解説したいと思います。)
案件の複数掛け持ちがあったり等仕事はきついですが、お金を稼ぎたい方にはおすすめです。
社内SE(コーポレートエンジニア)
情報システム部門(SIerから見たお客様)の社内SEになるキャリアを目指す方向性も有りです。
※会社によっては、「コーポレートエンジニア」と呼ばれることもあります。
理由としては、Microsoft365やWindowsServer等のMicrosoft系の技術を扱うことが多いからです。
実際に情報システム部門を相手に仕事をしたことがありますが、社内SEの方はMicrosoft系の技術を用いた運用作業を実施している印象があります。
例えば、ExchangeServerやActiveDirectory、Microsoft365に関する作業です。
運用作業以外にも社内インフラのための製品検討のようなこともやります。
マッチしている人は、このような方だと思っています。
マッチしている人
・社内調整や根回しに挑戦したい もしくは 得意な方
・社員の働き方改革に仕事として関わりたい方
・Microsoft365等のコミュニケーションインフラに関心がある方
・上流工程に関心がある人(推進をしたい人)
会社にも寄りますが、設計構築の作業はベンダーに依頼する企業が多いです。
技術を突き詰めたい方は、社内インフラの内製化に力を入れている企業を目指すのがいいかなと思います。
(社内SEは、事業会社以外にもSIer企業にもポジションがあったりします。)
社内SEは、社内インフラの管理や社内調整をやりたい人向けの仕事です。
「楽そうだ」と思いがちですが、実際は全然楽じゃないです。(過去に常駐をしていたので分かります。)
紹介したキャリアの難易度
紹介したキャリアに就くための難易度は以下のようになります。
理由としては、以下になります。
- 事業会社の社内SE(コーポレートエンジニア)は人気のため
- プライム案件を受注していて、受託案件をやっている企業は基本的に未経験では入れない
- SESもいろいろありますが、他のキャリアと比べると比較的入りやすい印象
それぞれの業態の中でも複数種類があったりしますが、今回はおおよそでご紹介しております。
SIerはSIerでも中堅SIerや大手SIer等色々あり、それぞれ難易度が違います。
社内SEに関しては、経験者から人気があるため未経験で入ることは基本的に難しいです。
例えば、将来的に社内SEを目指す場合は、以下の順序で経験していくのがベストです。
①SESのインフラエンジニア or SIerのインフラエンジニア
②社内SE
理由としては、
- ベンダー側(お金を貰う側)が何をやっているのか理解してから社内SEを経験した方がベンダー側の気持ちが分かるため
- 上流工程〜下流工程迄一通りやっておいた方が良いため
- 社内外の関係者との調整を経験しておいた方が良いため
になります。
また、社内SEの場合は「ゴリゴリ技術をやっていきたい」というよりは「調整や根回しをやっていきたい」という人向けです。
社内SEという立場で技術をゴリゴリやっていきたい場合は、しっかり企業選びを行う必要があります。
(社内システムを内製化している企業であれば、技術をゴリゴリやっていくことも可能であると思っています。)
細分化したキャリアを書くと長くなってしまうので、また別の機会に記事にしたいと思います。
キャリアの最初は、技術に触れながら設計構築、運用保守の経験を積んでいくことが無難です。
プロジェクトリーダー等の立ち回りに関しては、また後日記事を書きます。
さいごに:Microsoft系のキャリアもいろいろある
今回は、Microsoft系の技術を経験することによって目指せるキャリアについてざっくりと解説しました。
キャリアの選択に関しては何が良いということはなく、人それぞれの価値観によって決まるものがあると思います。
今回紹介したキャリア
・SESのインフラエンジニア
・SIerのインフラエンジニア
・社内SE(コーポレートエンジニア)
今回は紹介しておりませんが、他にもフリーランスやコンサルタント等のキャリアもあります。
基本的にMicrosoft系の技術を扱っている会社は、規模が大きいことが多いので給料は全体的に見ても悪くないのではと思います。
また、ActiveDirectoryやExchangeServer周りに強いと現場から重宝されます。(インターネットに情報が少ないため)
では、今回は以上になります。
しばらく記事を書いておりませんでしたが、YouTube含め徐々に復活していく予定なので宜しくお願いします!
(ブログ記事のリプレイスも時間があればやる予定です。)
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