さっとんです。
インフラの設計構築へキャリアアップ(もしくは転職)するためにアピールするべきことについて話をしたいと思います。
僕自身もインフラエンジニアとして1度転職をしております。
転職経験も踏まえて話が出来ればと思います。
今回の記事は下記のような方を対象にしております。
運用監視業務に携わっている方(オペレーター等)
インフラエンジニア未経験の方
本記事になりますが、サーバーエンジニア寄りの話となっております。
ご了承下さい。
では、解説していきたいと思います。
インフラエンジニアが転職する際にアピールするべきこと
資格
実は資格が重要です。
理由は、開発エンジニアと比べてスキルレベルが表現しづらいからです。
実際にストレージ等の機器は個人で購入することが難しいです。
(過去に扱ったことがあるストレージは1台で家を買える程の値段だと聞いたことがあります。)
具体的には、このような資格を取得することをお勧めします。
CCNA
ネットワークの登竜門資格
LinuC level1
Linux知識(OSやコマンド等)についての資格
MCP(マイクロソフト認定資格)
WindowsServer等マイクロソフト製品に関する認定資格
AWS認定資格
パブリッククラウドであるAWS(アマゾンウェブサービス)の認定資格
特に最優先で取得してほしいのが「CCNA」になります。
サーバー/ネットワークのどちらにに進むとしても絶対に現場で活きる資格だからです。
「CCNAのどのような部分が現場で活きるんですか?」
このように思われる方もいると思います。
現場にてCCNAの資格が活きる部分については、こちらの記事にて解説をしています。
https://satton-infra.com//careerhack/434
他の資格については進みたい方向性で取得する順番を考える形で問題ないです。
「ITパスポートや基本情報技術者の国家資格は必要ないの?」
このようにも思われる方がいると思います。
回答としては、国家資格は後回しで問題ないです。
理由としては、こちらになります。
・基本情報技術者等の国家資格は、実際に業務をする場合にすぐに活きない
・ベンダー資格(CCNA等)の方が取得が容易である
・ベンダー資格(CCNA等)の方が業務に直結する製品知識を学べる
・そもそも年二回しか受験する機会がない
このような理由のため後回しで問題ないです。
※ベンダー資格とは、IT関連製品を販売する企業が主催する認定資格のこと
このように、ベンダー資格の取得(特にCCNA)を目指す形がおすすめになります。
ネットワーク知識を持っていると、いち早く現場で戦力になることが可能です。
自己学習での構築経験
実際に手を動かすことが一番の勉強になります。
クラウド(AWS/Azure)等を利用して構築をやってみて下さい。
以前、このようなツイートをしました。
僕が思う設計構築未経験の方のおすすめの自己学習方法
①作るもの(構成)を決める
②構築・検証(必ずlogや画面のキャプチャを取得する)
③作業手順書の作成
④GitHubにアップ
⑤YouTubeにて構成や手順説明
⑥Twitter/ブログ等で拡散構築したい物が完成してからが本番です。
(実務でも同じく)— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) April 23, 2020
①作るもの(構成)を決める
②構築・検証(必ずlogや画面のキャプチャを取得する)
③作業手順書の作成
④GitHubにアップ
⑤YouTubeにて構成や手順説明
⑥Twitter/ブログ等で拡散
僕が思う一番の自己学習方法となります。
「作るものを先に決める」ということが肝心です。
プログラミング学習と同じように言語だけ学んだとしてもモチベーションは続かないです。
「作るもの」を先に決めた後に必要なことをキャッチアップする方向性で自己学習しましょう。
「面白さ」も重要です。
構築して終わりではなく「作業手順書の作成」も一緒にやりましょう。
「作業手順書」はどこの構築現場の場合も絶対に必要なものです。
ドキュメント作成の大変さも経験しておくと現場では必ず活きます。
作成したものをGitHubやqiita、YouTubeへアウトプットすることも大事になります。
この自己学習方法によるメリット
・技術を習得できる
・ドキュメント作成能力の向上
・説明能力向上
・アピールしやすい(目に見える)
・企業の方の目に留まりやすい
このように手を動かして実際に構築をやってみることも大事です。
同時にドキュメント作成能力や説明能力も現場では大事になってきます。
この部分も経験しておくだけで良いアピールになります。
構築する構成の例
「監視ツールの導入~監視試験」
こちらを実際に手を動かしてやってみると勉強になります。
運用監視オペレーターの仕事をしている方には特に馴染みがあるのではないでしょうか。
以前、このようなツイートをしました。
「構築ために勉強しようにも何をすればいいかわからない?」
このような方は先程のツイートにも記載しましたが、監視環境の構築をトライしてみるのは有りです。
・SNMPマネージャー
・SNMPエージェントこの仕組みを知るためには、構築してみるのが一番早いです。 pic.twitter.com/D86886ilby
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) April 22, 2020
このような構成を構築してみることがおすすめです。
監視ツールは、オープンソース(無料)で使用できるものがあります。
オープンソースの監視ツールの例としては、こちらになります。
Zabbix
Nagios
munin
Hinemos
監視ツールの種類については、こちらに詳しく記載があります。
簡単な構築の流れとしては、このような形になります。
①構成図を作成
(構築するサーバーの台数/ネットワーク構成)
②仮想基盤の用意
自宅PC:VMware Workstation/Virtualbox等
クラウド:AWS/Azure/GCP等
③仮想ネットワーク設定
④仮想マシン構築(CentOS等)
⑤監視ツール/監視エージェント導入
⑥監視テスト(アラート発砲)
(OS再起動等を実施した場合にアラートが発砲されるか等)
一回これを実施するだけで構築に必要なことは勉強できます。
(IPアドレスの設定方法等)
特に現場で使用されている監視ツールでオープンソースの製品がある場合は、そちらの製品を使用して構築してみるのがベストです。
現場の監視構成を説明できる程に理解した場合、面接の場等でアピールしやすいです。
Zabbixの場合は、このようなナレッジがあります。
監視の仕組みについては、こちらの本もおすすめです。
「Kindle Unlimited」に登録すると無料で読めます。
このように、監視環境を自分で構築してみることは技術力向上以外にも監視の仕組みを知る上で役に立ちます。
監視の仕組みについてのドキュメントの作成や説明ができると完璧です。
現職で培った経験
現職で実際にやってきた経験もアピール材料になります。
理由としては、リーダー経験やお客様と調整した経験等はインフラエンジニア全般で活きるからです。
具体例を挙げるとこのようになります。
異業種の方の場合
・リーダー経験
・お客様との調整経験
・接客経験
・ドキュメント作成経験
・プログラミング経験(ExcelVBA等)
・業務改善経験
・OJT経験
運用監視業務の方の場合
・リーダー経験
・お客様との調整経験
・業務改善経験
・プログラミング経験(ExcelVBA等)
・ドキュメント作成経験
・OJT経験
僕の経験上、運用監視~設計構築迄の業務全般で「コミュニケーション能力」は必須であると感じております。
例)お客様との調整/メンバーとのコミュニケーション/業務改善等
「コミュニケーションが取れる人」は現場で十分通用すると思います。
また、プログラミングができる環境であれば業務改善等の実績を作っておくといいです。
実際の現場の場合、Excel作成作業等の単純作業はあります。
単純作業を効率化できた実績があると最高のアピールになります。
このようにコミュニケーション能力や業務改善等、現職で培った経験はインフラエンジニアに活きます。
積極的にアピールしましょう。
全て兼ね備えてから行動する必要があるのか?
資格取得や自己学習を実施しながら転職活動や異動活動をして下さい。
全て終わってから行動することはやめた方がいいです。
一番の最優先は「実務経験を積むこと」です。
理由としては、実務経験に勝る学習方法はないからです。
転職する場合の企業選びのポイント
(SIer企業に転職する場合)
一次請け企業であること(取引先企業に事業会社があること)
事業として上流工程に力を入れていること
研修制度があること(研修制度の詳細が明確であること)
評価制度が明確であること
詳しくは、こちらにブラックSIerの見分け方について記事を書いています。
こちらをご覧頂ければと思います。
https://satton-infra.com//careerhack/921
まとめ
実は資格取得が重要(特にCCNA)
・IPアドレスの割り振り方等のネットワーク基礎知識がないと仕事にならない
自己学習で構築を実際にやってみる
・監視環境(アラート発砲迄)を自分で作る
・ドキュメント作成/アウトプットも忘れず
異業種の場合でも下記の能力はアピール可能
・コミュニケーション能力
・業務改善経験
・調整力
ここまで読んで頂き有難うございました!
主にインフラエンジニアのキャリアハックや技術について発信をしています。