Web系自社開発のエンジニアって良いと言われていると実際はどうなの?
こんなお悩みを実際にWeb系で働いてた僕が回答します。
☑本記事の内容
・僕のWeb系自社開発での経験
・Web系自社開発のきついところ
・Web系自社開発で働くために必要なこと
☑本記事の信頼性
・Web系自社開発で勤務した経験有り
・現在はフリーランスエンジニアとして働く
このような形でいろいろ経験し、現在はフリーランスでインフラエンジニアとして働いております。
僕の詳しい経歴が知りたい方は、以下のブログ記事を読んで頂ければと思います。
※スマホだと読みづらいため、PCにて読むことをお勧めします。
本記事を読むメリット
Web系自社開発の実態や大変さが分かる
今回は、僕が実際にやっていた実務をベースに記事を書いていきたいと思います。
気になる方は、最後まで御覧頂ければと思います。
では、本題に入っていきたいと思います。
僕のWeb系自社開発での経験
自分は、Web系自社開発で1年程働いた経験があります。
僕自身、インフラエンジニアとしてキャリアを歩んできたので主に事業のインフラ周りを担当しました。
実際にやっていたエンジニア業務は、以下になります。
実際にやっていた業務
- AWSのインフラ構成図の作成・修正
- LinuxサーバにインストールされているMWのアップデート
- インフラ周りのコスト削減
- 使用しているツールのアップデート
- Terraformを用いたインフラの構成管理
- 障害対応
他にもいろいろやっていましたが、今思いつく限りだと上記になります。
他にもこんなことをやっておりました。
エンジニア業務以外
- 事業に関する資料作成
- イベントの準備・手伝い
- 技術記事のアウトプット
事業に関する資料作成というのは、全体会議で社長がプレゼンする際に使用する資料の作成になります。
また、よく対外的にイベントを主催している会社ということもあり、そのイベントに手伝いとして駆り出されたことがあります。
技術記事のアウトプットも1〜2週間に1回は実施しないといけない状態でした。
このような形でエンジニア業務だけではなく、エンジニア業務以外のこともやっておりました。
今思えば、エンジニア業務以外の業務の方が正直辛かったです。。
Web系自社開発のきついところ
僕が思ったWeb系自社開発のきつい点は、以下になります。
・自分達でどうにかしないといけない
・エンジニア業務以外もやる必要がある
・逃げ場がない
では、掘り下げていきたいと思います。
自分達でどうにかしないといけない
こちらは、実際に働いていて強く感じたことになります。
当たり前ですが、自社開発は自分達の作っているシステムのため自分達でなんとかしないといけません。
対応する工程としては、要件定義〜運用保守迄全て対応するイメージになります。
SIerのようにお客様から要件を聞いてという形ではなく、自分達で課題を見つけてプロジェクト化して対応するような流れになります。
例えば、インフラエンジニア目線ですが以下のようなことも全て対応しなくてはいけません。
参考
- AWSインフラのコスト削減
- 24365日の障害対応
- 障害対応の恒久対処
- インフラ周り全般の改善
- コード管理のもろもろ
例えば、自分の担当範囲外のインフラ周りで障害があっても何とかしないといけません。
会社にも寄りますが、自分のいた会社の場合はインフラ全体が対象でした。
夜間も普通に障害の電話がかかってきたりするので、意外と泥臭いです。
また、強い主体性も求められるため、正直楽ではないです。
プライベートを削る形にはなりますが、しっかりやっていれば技術力はあがります。
プライベートを取るか仕事を取るかですね。
エンジニア業務以外もやる必要がある
エンジニア業務以外のことも対応する必要があります。
例えば、以下のようなことを対応する形になります。
エンジニア業務以外
- 採用関連
- イベントの主催・手伝い
- エンジニア業務と関係ない資料作成
- 技術記事の執筆
正直、上記に関しては良い経験にはなります。
しかし、忙しいエンジニア業務をやりながら上記のような業務を進める必要があります。
自分の所感ですが、プロダクトや会社に対する愛着がないと難しいと思います。
自分の場合、イベントの手伝いで土曜日に自宅から遠い場所に行ったことがありますが、正直大変だとしか思えなかったです。
プロダクトや会社に愛着があれば、多分楽しいんだと思います。
このように、エンジニア業務と直接関係無い業務も対応したりします。
組織や事業に対する愛着があれば苦ではないのかなと思います。
ただ、愛着の欠片もないとやらされ感しかないです。
逃げ場がない
自社開発企業は、正直逃げ場がないです。
大企業であれば違うかもしれませんが、よくあるベンチャー企業の場合は本当に逃げ場が無いです。
例えば、会社に寄ると思いますがSIerやSESは以下のような場合に転職せずに職場を変更することができます。
- 別の技術に挑戦したくなった場合
- 上流工程に挑戦したくなった場合
- 職場環境や人間関係が合わない場合
- 周りの熱量についていけない
しかし、自社開発企業の場合は、職場を変更するためには転職する以外ありません。
転職は、職務経歴書や履歴書の準備、自己分析や企業調査等やることがとにかく多いです。
また、大体の方は現職を続けながら転職活動をすると思うので、面接日程を組むのも大変です。
そのため、逃げる迄の道のりがとにかく長いし大変です。
特に人間関係が合わなかった場合、かなりしんどい思いをするので大変です。
自社開発企業に就職することは、外せないガチャに挑戦することと同じです。
外すとかなり大変です。
Web系自社開発で働くために重要なこと
実際にWeb系自社開発で働いた経験がある僕が重要だと思うことは、以下になります。
・事業(サービス)と会社に対して愛着を持つこと
・主体的に動けること
では、掘り下げていきたいと思います。
事業(サービス)と会社に対して愛着を持つこと
正直、これがWeb系自社開発で働く上で一番大事なことです。
Web系自社開発の業務範囲は、本当に多岐にわたります。
業務範囲の例
- エンジニア業務全般
- エンジニア業務以外(イベントの主催等)
- 採用関連
エンジニア業務に関しては、大企業であれば分業されていると思います。
しかし、ベンチャー企業であれば、ほぼ全て対応する必要があります。
僕がWeb系自社開発で働いていた時は、エンジニア業務だけでも精一杯でした。。
その満身創痍の中で、エンジニア業務以外のことも対応していた形になります。
この膨大な業務量に付いていくためには、やはり事業(サービス)と企業に対する愛着が必要なのかなと思います。
振り返ると、事業(サービス)と企業への愛着があれば、膨大な業務量にもついていけたのかなと思います。
しかし、僕の場合は働けば働く程、事業(サービス)と企業への愛着が無くなっていったので正直苦痛でしかなかったです。
プライベートでも事業(サービス)と企業に愛着を持つことができたら、楽しく働けるのかなと思います。
このように、愛着があれば「仕事楽しい!」という感じになります。
しかし、愛着が無ければ「めんどくさい」と思うことがかなり多いです。
僕の場合、事業や会社よりも「いかに早く帰れるか」「給料はどのくらい貰えるか」という点しか目がいっていなかったので、正直働いて辛かったなと思います。
主体的に動けること
主体的に動けることもWeb系自社開発で働く上で大事です。
なぜなら、自社開発では以下のようなことを求められるからです。
- 自ら課題を発見して、プロジェクトとして推進すること
- サービスを改善するためのアイディア出し
特に「自ら課題を発見して、プロジェクトとして推進すること」が難しかったなと思っています。
課題を発見しようにも考えたことが既に課題として存在していたので、新しい課題が正直思い浮かばなかったです。
2年程働いていたら大きな課題を発見できていたのかなと思います。
働いていて感じていたことですが、受け身だとWeb系自社開発は正直辛いという印象です。
自ら課題を発見して、当たって砕けろ精神で進めるのが当たり前でした。
そのため、Web系自社開発で働くためには、自主性が必要です。
SIer出身者は、なかなか慣れるまで大変な部分だと思います。
さいごに:Web系自社開発は天国ではない
今回は、Web系自社開発の泥臭い部分について書きました。
「Web系自社開発は、キラキラしている」と思っている方は世の中に多いと思います。
しかし、本記事に書いた通り、実際に働くと泥臭い部分がたくさんあります。
あくまでも自分の経験に沿って記事を書いているので、他の企業はどうか分かりません。
しかし、Web系自社開発は企業選びを失敗すると悲惨な運命が待っているということを肝に命じて頂ければと思います。
正直、プロダクトに興味がないとかなり辛いかなという印象です。
今回は、以上です!
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