こんにちは!さっとんです。
今回は、監視オペレーター等の運用業務でよく使用される「w」コマンドについて話したいと思います。
このような方は知っておく必要のあるコマンドです。
・Linuxの運用監視業務をこれからやる人
・Linuxの運用保守業務をこれからやる人
どのような用途か?
下記情報を確認するコマンドになります。
現在時刻
起動時間
ログイン状態(ユーザー数/ログインユーザー情報)
ロードアベレージ状態(CPU状態)
実行結果はこちらとなります。
「-s」「-h」等のオプションもありますが、業務で使用する頻度は低いです。
コマンド結果の見方
現在時刻
赤枠で囲っている部分がサーバー上での現在時刻となります。
こちらの実行結果の場合は、「21:34:54」になります。
起動時間
赤枠で囲っている部分が起動時間となります。
「up 11 min」となっておりますが、「起動してから11分経過」という意味となります。
ログインユーザー数
赤枠で囲っている部分がログインユーザー数となります。
この実行例を見ると「1 user」ですので、ログインユーザー数が「1」であることがわかります。
※ログインユーザー数が「2」の場合はこのようになります。
ロードアベレージ
赤枠の部分がロードアベレージとなります。
過去1分間/5分間/15分間のロードアベレージが分かります。
ロードアベレージとは システム全体の負荷状況を示す指標です。
ロードアベレージの意味については、こちらの記事にて詳しく解説してくれています。
https://wa3.i-3-i.info/word11699.html
1分間のシステム平均負荷
「0.00」は過去1分間のシステム平均負荷です。
5分間のシステム平均負荷
「0.08」は過去5分間のシステム平均負荷です。
15分間のシステム平均負荷
「0.11」は過去15分間のシステム平均負荷です。
ユーザー情報
赤枠の部分がユーザーログイン情報となります。
それぞれの項目の意味としてはこちらになります。
現在ログインしているユーザーのログイン名(USER)
端末(TTY)
リモートホスト(FROM)
ログイン時刻(LOGIN@)
アイドル時間(IDLE)
その端末で実行した全プロセスが使った時間(JCPU)
カレントプロセスが使用した時間(PCPU)
現在実行中のプロセス(WHAT)
画像付きで解説します。
現在ログインしているユーザーのログイン名(USER)
下記の場合は、「root」ユーザーがログインしていることがわかります。
端末(TTY)
ログインしている端末デバイスを確認する項目になります。
※私自身業務で端末デバイスを気にしたことがありませんので、気にする機会は少ないと思います。
下記の場合、ログインしている端末デバイスが「pts/0」となります。
「TTY」の詳細については、こちらのqiitaの記事をご参考頂ければと思います。
https://qiita.com/toshihirock/items/22de12f99b5c40365369
リモートホスト(FROM)
ユーザーのログイン元のIPアドレスとなります。
「ユーザーがどこからログインしているか」確認する際に見ます。
下記の場合は、「192.168.56.1」からユーザーがログインしていることがわかります。
ログイン時刻(LOGIN@)
ユーザーのログイン時刻となります。
下記の場合は、「21:34」にログインしていることがわかります。
アイドル時間(IDLE)
ユーザーが操作していない時間となります。
下記の場合は、「6秒間ユーザーが操作していない」という意味となります。
その端末で実行した全プロセスが使った時間(JCPU)
ユーザーがログインしている端末で実行した全プロセスが使用した時間となります。
下記の場合は「0.01秒使用した」という意味になります。
カレントプロセスが使用した時間(PCPU)
次に紹介する「現在実行中のプロセス(WHAT)」の実行で使用している時間となります。
カレントプロセスを言い換えると「現在実行中のプロセス」となります。
下記の場合は、「wの実行に使用した時間は0秒」という意味になります。
現在実行中のプロセス(WHAT)
ユーザーが現在実行しているプロセスが表示されます。
下記の場合は「w」コマンドのプロセスが実行されたため、「w」と表示されております。
最後に
いかがだったでしょうか。
「w」コマンドはLinuxサーバー運用の現場で使用する頻度が高いです。
見るポイントが多いですが、迷ったらこの記事をご参考頂けると幸いです。
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