駆け出しインフラエンジニアですが、何を勉強すればわかりません。
現役インフラエンジニアさん!教えて下さい!
こんなお悩みを現役インフラエンジニアが解決します。
☑本記事の内容
・駆け出しインフラエンジニアにおすすめの資格
・おすすめの資格の勉強方法
・資格取得後に業務に活きたと思う点4つ
☑本記事の信頼性
・LinuxやWindowsServer等のOSの運用〜構築迄携わった経験有り
・CiscoやDELL等のスイッチを扱った経験有り
以前、このようなツイートをしました。
インフラエンジニア成り立ての人が優先して勉強する資格
✔︎CCNA
✔︎LPICこれらの資格を勉強する過程で、
・TCP/IPやサブネット等のネットワーク知識
・LinuxOSやLinuxコマンドの知識を学べます。
CCNA程度のネットワーク知識があれば、実際の仕事でなんとかなります。
— さっとん@SaaSを扱う (@satton6987) August 5, 2020
こちらのツイート、予想以上に反響が大きかったのでびっくりしております。
実際のところ、CCNA程度のネットワーク知識があれば、現場でなんとかなるケースが多いです。
今回は、9年程IT業界に携わっているインフラエンジニア(サーバーエンジニア)の僕が、
駆け出しインフラエンジニアの方におすすめする資格や勉強方法について紹介していきたいと思います。
駆け出しインフラエンジニアの方は、今回紹介する勉強をしておけばとりあえず大丈夫だと思います。
では、紹介していきたいと思います。
駆け出しインフラエンジニアにおすすめの資格
駆け出しインフラエンジニアにおすすめの資格はこちらになります。
- LPIC Level1
- CCNA
最初にツイートで紹介してるじゃん!
そう思う方もいると思いますが、気を取り直して紹介していきたいと思います。
LPIC level1
「LPIC level1」はLPIが主催している、Linuxの基礎知識について問われる資格になります。
なぜなら、下記について学習することができるからです。
※「LPIC level1」の中の一部になります。
LPIC level1にて学習できること
- ファイル操作等の基本的なLinuxコマンドの使用方法
- Linuxのディレクトリ構造について
- Linuxのネットワーク設定について
- インターネットプロトコルの知識
「LPIC level1」にて勉強したことは、例えばこのようなことに活きます。
ポイント
- Linuxサーバの運用監視業務
- LinuxサーバのOS構築(RHELやCentOS等)
- Linuxサーバ上のサーバーサイド開発(Ruby等)
- ESXiやvCenter等のCUI上の操作
- AmazonLinuxの操作
このようにLinuxの知識は汎用性が高いです。
(Linuxの操作コマンドは、UNIX系のOSだとほぼ似たような感じです。)
LPICの公式サイトはこちらになります。
僕がベンダー系の資格で一番最初に取得した資格になります。
今思えば、取得しておいてよかったな〜と思っています!
CCNA
「CCNA」は、Ciscoが主催しているネットワーク系のベンダー資格になります。
なぜなら、インフラエンジニアに必要なネットワーク知識について学ぶことができるからです。
例えば、このような知識になります。
CCNAにて習得できる知識
- VLAN
- OSI参照モデル
- TCP/IP(NTP/DNS/SNMP等)
- IPアドレスについて(IPv4/IPv6)
- サブネットマスクの計算方法
- デフォルトゲートウェイ
- OSPF
- LAN
- Ciscoスイッチのコマンド操作
- Ciscoスイッチのコンフィグ設定方法等
CCNAという資格に対して、あなたはこのように思うかもしれません。
これ、ネットワーク系の資格だからネットワークエンジニア向けの資格ですよね?
そのお気持ちはよくわかります。
しかし、サーバーエンジニアも「IPアドレスの割り振り」や「サブネットマスクの計算」を実際に仕事でやります。
そのため、サーバー系やネットワーク系問わず、覚えておいた方がいい知識を学習できる資格になります。
このように、CCNAの資格を通して学習する知識は、インフラエンジニアをやる上で絶対に必要になります。
僕自身、取得した資格の中で一番業務に活きていると感じています。
特にCiscoスイッチの確認コマンドは業務にダイレクトに活きました!
おすすめの資格の勉強方法
本記事にて紹介した資格の勉強方法について紹介していきたいと思います
LPIC level1
「LPIC level1」のおすすめの勉強方法はこちらになります。
おすすめの勉強方法
- 黒本の問題集を解く
- udemyでコンテンツを購入し、手を動かす
- CentOSを自宅PCの仮想環境にインストールする(「Virtualbox」や「VMware Workstation Player」等)
- クラムメディアを解く
- Ping-tの問題集を解く
僕が「LPIC level1」を勉強していた際は、udemyとクラムメディア以外の手段で勉強しました。
なぜなら、
- 勉強していた際にudemyの存在を知らなかった
- クラムメディアの存在も知らなかった
からです。
しかし、こちらの2つのコンテンツも十分におすすめできるものになっています。
参考
・udemy
動画の通りに実際に手を動かしながら学習することができる。
(右も左もわからない人におすすめ)
・クラムメディア
実際に使用した職場の同僚から、的中率が高かったと伺っている。
(すぐに合格したい人向け)
※今(2020/08/06時点)にて的中率が高いかは不明。
このような形で勉強方法をいろいろ紹介しました。
その中でも、特に勉強する上で重視することは、「とにかく手を動かす」ことです。
Linuxの場合、UbuntuやCentOS等無料で触れるOSがあります。
こちらのようなOSを用いて、とにかく手を動かすことが合格の近道になります。
現役インフラエンジニアの僕がおすすめする書籍等はこちらになります。
【書籍】
Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/4/8
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/9/11
【udemy】
もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう
※udemyのセールの時を狙って購入しましょう。(udemyでは、頻繁に割引セールをやっています。)
【クラムメディア】
【Ping-t】
こちらの書籍やコンテンツを利用しながら、実際に手を動かしながら勉強してみて下さい。
手を動かしてみるということを必ずやってください。
問題集を丸暗記したとしても、実際の現場では活きないです。
CCNA
「CCNA」のおすすめの勉強方法はこちらになります。
おすすめの勉強方法
- 黒本の問題集を解く
- udemyでコンテンツを購入し、手を動かす
- シミュレーターにて手を動かす
- ping-tの問題集を解く
- クラムメディアの問題を解く
僕がCCNAを勉強していた際は、udemy以外のコンテンツを利用して勉強しました。
なぜなら、CCNA勉強時もまだudemyの存在を知らなかったからです。
実際に3年程前にCCNAを受験した際に、クラムメディアの問題集からの的中率が恐ろしく高かった記憶があります。
※実際に90%以上の問題が正解でした。(ICND1/ICND2)
とはいえ、こちらも「LPIC Level1」同様に手を動かしながら覚えることをおすすめします。
特に、「Cisco Packet Tracer」等のシミュレーターを使用することを強くおすすめします。
現役インフラエンジニアの僕がおすすめする書籍等はこちらになります。
【問題集】
徹底攻略Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching教科書ICND1編[100-105J][200-125J]V3.0対応 徹底攻略シリーズ Kindle版
【udemy】
※udemyのセール時に購入しましょう。(頻繁にセールをやっています。)
【シミュレーター】
【クラムメディア】
【Ping-t】
※CCNAは有料会員登録して頂いて、勉強することがおすすめです。
資格取得後に業務に活きたと思う点5つ
資格取得後に僕が業務に活きたと思う点は、こちらになります。
- Ciscoスイッチのコマンド操作
- TCP/IPの知識
- 基本的なネットワークの知識
- Linuxコマンドの知識
- Linuxのディレクトリ構造/設定ファイル
本記事にて、紹介していきたいと思います。
Ciscoのスイッチ操作
Ciscoスイッチの操作がダイレクトに業務に活きました。
例えば、このような確認コマンドを業務にて使用しておりました。
参考
- show running-config
- show interface status
- show interface vlan
過去にLinuxサーバが中心の運用監視業務を3年半程やっておりました。
そちらの現場ではCiscoやAlaxalA等のネットワーク機器の監視も行っていました。
スイッチから発砲したアラートを確認する際に、今回紹介したようなコマンドを使用しておりました。
最初に現場に参画した際は、スイッチの操作について全然わからなかったです。
しかし、CCNAを勉強したことによって、スイッチの操作について理解できるようになりました。
TCP/IPの知識
TCP/IPの知識も実際の業務で活きていると感じています。
例えば、このようなプロトコルの知識です。
参考
- HTTP
- HTTPS
- SSH
- DNS
- SNMP
- Telnet
- FTP
- NTP
- ICMP
運用監視の現場の場合、「SSH」や「ICMP」ぐらいしか意識しないかもしれません。
しかし、設計構築の場合は今紹介したTCP/IPの知識を、なんとなくでも理解しておく必要があります。
実際に勉強しておいたおかげで、構築業務についていけないということはなかったです。
TCP/IPの知識は、構築業務に入る前に勉強しておいて本当に良かったな〜と思います!
基本的なネットワークの知識
基本的なネットワークの知識は、構築業務をやる上で必須です。
例えば、このような知識になります。
参考
- CIDR(Classless Inter-Domain Routing)
- サブネットマスク
- IPアドレスの割り振り方
- デフォルトゲートウェイ
運用監視をやっていると、IPアドレスの振り分け等を実施することはありません。
しかし、設計構築業務の場合、IPアドレスの振り分け方やサブネットマスクの知識が最低限求められます。
こちらも、CCNAを勉強しておいたおかげで、なんとかなりました。
シミュレーターでの検証やCentOSを仮想環境に立てる等、実際に手を動かしてよかったと思います!
おかげで、IPアドレス周りの知識は自然と習得できていました!
Linuxコマンドの知識
Linuxコマンドの知識も業務にダイレクトに活きたと感じます。
例えば、このようなコマンドです。
※こちらは一例になります。
参考
- w
- top
- free
- tail
- cat
- ls
- cd
- vi
- who
- whoami
LPIC Level1を取得した当時、Linuxサーバの運用監視業務をやっていました。
最初はvi操作が嫌でしたが、資格勉強をする過程でできるようになりました。
このように、Linuxコマンドの知識が業務にダイレクトに活きました。
Linuxコマンドについては、過去に記事を上げているのでご覧頂ければと思います。
Linuxのディレクトリ構造/設定ファイル
こちらもLinuxコマンドと同様、業務にダイレクトに活きました。
例えば、このような知識になります。
Linuxのディレクトリ構造
- /var
- /tmp
- /etc
- /mnt
- /boot
- /dev
設定ファイル
- /etc/sysconfig/network-script/ifcfg-***
- /etc/resolv.conf
- /etc/selinux/config
- /etc/fstab
- /etc/inittab
特にこれらについては業務でよく確認します。
ディレクトリ構造であれば、「/etc/」や「/var」
設定ファイルであれば、「/etc/fstab」や「/etc/sysconfig/network-script/ifcfg-***」
このように、LPIC Level1を勉強することによって、Linuxのディレクトリ構造や設定ファイルについて学習することができます。
まとめ : 駆け出しインフラエンジニアには「LPIC level1」と「CCNA」の取得をオススメします。
今回は、駆け出しインフラエンジニアがまず何を勉強したらいいのかをご紹介してきました。
実際、当時やっていたLinux運用案件で「LPIC level1」や「CCNA」の知識が求められていたため、ダイレクトに業務に活きました。
その先の設計構築案件等でも、こちらの資格で勉強した知識が活きていると思います。
できれば、問題集を解くだけではなく「手を動かす」ということを念頭に勉強して頂ければと思います。
あなたの手を動かした経験は、必ず業務に活きます。
無料で手を動かせますので、いろいろ試してみては如何でしょうか。
今回は以上です!
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